かんまんこうろうひ・はてなブログ編

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グインサーガの73巻目を読んでみた

 ヴァレリウスの特性の媚薬ってどんなだろ……?まさかナリスと(以下略)。 

地上最大の魔道師―グイン・サーガ(73) (ハヤカワ文庫JA)

地上最大の魔道師―グイン・サーガ(73) (ハヤカワ文庫JA)

 闇の司祭グラチウスによって魔王の結界より助け出されたヴァレリウスは、彼より臨時の協定を持ちかけられる。とても信頼できる相手ではなかったが、伝説の存在である《大導師》アグリッパもヤンダルと連動している可能性がある等、あまりにも切迫した事態の為、パロの魔道師ギルドもこれを了承。グラチウスの助力を得てナリスは敵の手から間一髪落延びるが、その背後では彼の強力なシンパであるランズベール侯がその家族と共に壮烈な戦死を遂げていた。

 あのナリスが「へったくれ」なんて言葉を使うとは……(爆)。255頁。

 ストーリーは緊張と怒涛を孕んで突き進んでる真っ只中ですが、またまた登場のユリウス(←遂に表紙にもなっちゃったよ……)のお陰?で妙に脱力する場面もあったりして(「ヤンちゃん」ってさ!)。ヴァレリウスのため口言葉が出るのは久しぶりじゃない?ケイロニアでグインと喋ってた頃を思い出して、ちょっと懐かしかった。このシニカルさがいい味出してたヴァレリウスが後々、あんなことになるなんて……ねぇ。アグリッパ(←いよいよ登場?)を探しにユリウスと旅立つみたいだけど、果たしてどのような掛け合いをやりながらの旅になるのか……気になります(爆)。
 「より強大な悪のために一時的に敵と手を組む」パターンの王道キタ━(゚∀゚)━!!!グラチー本人はなんだかんだでヤンダルに劣ることを認めてしまったが、これは正直頼もしい援軍ではなかろうか?自己顕示欲と現実のヤンダルとの力量の差の間で揺れ動く物言いも、800年生きてる割にはまだまだ俗っぽくてイインジャナイノ?
 の一方で、ランズベール侯が唐突に戦死!ここへきてリーナス、アルノーと、パロの古参キャラが次々と犠牲に……しばらく続くのかね、このハード路線は。リーナスに関してはヴァレリウスは結局「自分が殺した」ものと割り切っていたけれども、それはつまり、真相はナリスが殺したけれど目を瞑るってこと?

 読み方、意味を調べた漢字。呻吟、しんぎん。苦しんでうめくこと。乾分、子分、こぶん。橋頭堡、きょうとうほ。相手を攻める足がかり。鞠躬如、きつきゅうじょというルビあり。身をかがめて、つつしみかしこまるさま。観相、かんそう。容貌などからその人の性質・運命を判断すること。瞋恚、しんい。憤りのこと。