かんまんこうろうひ・はてなブログ編

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グインサーガの74巻目を読んでみた

 アレ?前巻でグラチウスは「アグリッパはゴーラにいる」とかいってなかったっけ?

試練のルノリア―グイン・サーガ(74) (ハヤカワ文庫JA)

試練のルノリア―グイン・サーガ(74) (ハヤカワ文庫JA)

 ジェニュアのヤヌス神殿に拠点を置いたナリスは全世界にキタイの脅威を発布し、諸国の助力を仰ごうとしていたが、その際、既にナリスが「ゴーラの僭王」イシュトヴァーンと手を組んでいることも知らしめるべきか考えあぐねていた。ナリスと会見したベック公は双方の言い分を聞くためにクリスタルへ発ってしまい、久々に再会した母ラーナはただナリスを責めるばかりであった。その頃、イェライシャに導かれノスフェラスへと渡ったヴァレリウスは《大導師アグリッパ》の結界に到達していた。

 突如出現、ナリスが歪んだ諸悪の根源。

 なんだか、一連の物事の元凶……とまではゆかずとも、その3、4割を担っているものの正体が思いがけず割れたような気がするんですがいかがでしょ!?勿論、初登場(だよね?)のナリスの母上のことですよん。まずは数ページのみの登場でしたが、都合の良いときだけ親の権威を振りかざす、(あの男の母親という触れ込みにしては)絵に描いたようなダメ親すぎて逆に吃驚。はやく《竜の門》とゾンビー軍団の前に放り出しちまえッッ。そして、レムスの元に向かってしまったベック公。古参のパロレギュラーが次々と斃れてゆく中で、次なる犠牲者はこの人か……!?脳に「魔の胞子」を埋め込むって……………ぞーーーーーっ。
 初めてヨナの口からイシュトヴァーンに関する過去が。そうだよなーあれだけ有名になってるんだから、そりゃヨナの耳にもとっくの昔に入っておりますわな。ちょっとそっけない感じの回想で、あくまで今はナリス様への忠誠が至上、という姿勢が寂しくもあったがまあしょうがない。人は「現在」を生きるものだから。でも、ヴァラキアの少年たちの再会近し???
 そして久々、いきなり登場のイェライシャ。アンタの家はまじない小路じゃなかったのか。グラチーはヤンダルの侵略を全世界の存亡の危機ぐらいに騒いでたけど、この人はあまりタブー視しておらず「勢力図の書き換え」ぐらいにしか思ってない?(でも「七人の魔道師」では戦ってくれるんだよね。あれは、グインが関わってたから?)仙人クラスのキャラが沢山いすぎて、それぞれスタンスが複雑怪奇、大きく異なるものだから把握しておくのも大変です。しかも次巻、またややこしそうな新手が出てきそうなんだよね……(^^;)。そんなのが大勢出てくるからユリウスみたいなのが良い味出してくるように思えてくるのか……。

 読み方、意味を調べた漢字。意気沮喪、意気阻喪とも、いきそそう。くじけること。豎眼、じゅがん。ファンタジーで「第三の眼」として用いられる用語。讒言、ざんげん。事実を曲げて、悪しざまに他人のことを目上に報告すること。