かんまんこうろうひ・はてなブログ編

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グインサーガの76巻目を読んでみた

 え?レムスの……が?本当に???もともとがそうというわけではなく、ヤンダルが憑いたからそうなったということですよね???(←本書の内容を覚えている方のみ察してください)

魔の聖域―グイン・サーガ(76) (ハヤカワ文庫JA)

魔の聖域―グイン・サーガ(76) (ハヤカワ文庫JA)

 ジェニュアを脱出しルーナの森を行くナリスの馬車に、多数の国王軍が迫る。同じ頃、リンダはレムスによっておぞましい魔宮と化したクリスタルパレスを案内されていた。アルミナが産んだレムスの赤子は恐るべき闇の生命体であり、ノスフェラスの生ける化身であった。魔道によってナリスの修羅場を遠視したリンダは、圧倒的な不利な状況下で確かに「アルド・ナリス自害」の声を聞いてしまう……。

 って、どう考えたって偽造死なんだけどね(^^;)。

 とはっきりきっぱり書いちゃうのは、ナリスには前科があるからでも実はナリスが何巻でお亡くなりになるかを既に知っているからでもなく、栗本先生がヴァレと再会させること無くナリスを殺すなんてありえないからなんですけどねーーーっ。相手は※※もデカイ(アルミナ談)とんでもない絶倫魔王(あのくだりの会話……ユリウスの伏字会話より吃驚しちゃったわ~~~w)だけど、まだナリスは大丈夫でしょう。ほっとけ。と云うわけで、レムス(ヤンダル?)の趣味でお化け屋敷に変貌させられてしまったクリスタルパレスです。貴族たちや女官が獣頭や鳥頭になって魔王に傅くって……宇宙刑事シリーズの敵組織みたい(鳥頭=ホラーガール)。真っ先にこの歌が頭に浮かんじゃったぜ。今のパレスのBGMにピッタリじゃない???
 久々、本当に久々登場のアルミナ姫。一時はレムスの態度を軟化させた立役者の筈だったのに……嗚呼、彼女も内乱の餌食と成果て、あのノーマルに明るかったキャラクターは何処へ……と嘆く前に、正直「良くぞ云ってくれた!!!(手遅れだったけど)」と思ってしまったのは、私だけかな流石に(^^;)。もちろん「レムスの重圧を無視して貴方は舞踏会で……」云々の下りの部分ですよ~。リンダは「そんなふうに思っていたなんて……」ただただ衝撃を受けるのみだったが、アンタがその頃イシュトとの約束や続いてナリスとの結婚に浮かれまくっていたのは事実やないか~~~い!レムスに憑依した何者かの存在に気付いておきながら長いこと放置しておいたのも。

 冒頭でちょこっとグインが登場したが、ありゃ?やっぱりヤンダルの侵攻を迎え撃つため即座に激を飛ばす云々の発言は忘れられてる何処か逝っちゃった?それとも、あれはあくまで一戦士として発した言葉であって、ケイロニア王となった身ではあくまでケイロニアの不干渉主義を重んじるってこと?んな悠長な……。シルヴィアとの新婚生活にもはやくも暗雲が示唆されていたが、自称「女性の扱いが苦手」なグイン本当に無自覚に「シルヴィアNo.1」を連呼していたってこと?あんなの、いつも(?)のように「あなたがいいのだ、シルヴィア」とでも云ってればうまくいくと思うのだが……(ソレが簡単に出来るものならば実際の世の中の離婚率ももう少しマシなものになってるカナ?)。

 意味を調べた漢字。歔欷、きょき。すすり泣くこと。