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グインサーガの106巻目を読んでみた

ボルボロスの追跡―グイン・サーガ〈106〉 (ハヤカワ文庫JA)

ボルボロスの追跡―グイン・サーガ〈106〉 (ハヤカワ文庫JA)

 グインはアストリアスと強引に交渉の場を設け、ケイロニアの後ろ盾を示唆する代わりにモンゴール反乱軍がフロリー母子に手を出さないことを了承させた。しかし時既に遅く、反乱軍に潜んでいた密偵によってスーティの存在はゴーラの首脳部に知れるところとなる。我が子を国の謀略に利用されることを恐れるフロリーは、安寧の場所を求めてグインらとともに旅立つこととなった。

 100巻のスパンを経てもアストリアスはアストリアスであった(笑)。

 相当の酷い目に遭ったわけだし、ご存知の通り諸悪の根源ナリスはあんな逃げ方だし、どれだけ歪んだ憎悪の塊となっていてもおかしくなかったアストリアス。世界全体に憎しみを向けてもいいくらいだよなぁ……と思いきや、わりと単純真面目に打倒イシュトヴァーン及びモンゴールの復興を目指してるだけなのォ(汗)!?アンタが一途に崇拝しているアムネリス様は一度も君のことを思い出しもしなかったというのに。何年閉じ込められても基本的にバカまっしぐらなところは全く変わってないとか(^^;)。特にグインに対する敵意をといた以降の復讐鬼にあるまじき単純素直ぶり(笑)は、まさにマリウスに捕まった頃の「利用しやすそう」な感じそのまんまであった。
 リギアが必要以上にフロリーに厳しくてワロタ。確かにリギアからしたらフロリーは苛々するタイプかもしれないなぁ。パロでは(フロリーとは若干人格の方向性が違ったろうが)うじうじ系な人たちに散々ヒソヒソされたこともあるようだし。一人称が「私」ではなく「あたし」とちょっとはすっぱな口調になってる彼女、姉御度上昇中?
 ただ戦場を剣を振りまわすことしか興味のなかったイシュトヴァーンがいつの間に「密偵」なんて上等な作戦を使うようになったんだか。おそらくは、カメロンの主導のような気もするけど。