かんまんこうろうひ・はてなブログ編

はてなダイアリーとはてなブログの違いが全くわかりません

エンディングロールの歌にちょっと違和感

必死剣鳥刺し [DVD]

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 最愛の妻を亡くしもはや現世に未練を亡くしたお役人武士が、打首覚悟の上でバカ殿をたぶらかしまくり政治に口出しまくりのワガママ側室を刺し殺すものの、なぜか助命されて……というお話。上司が一癖ありそうな岸辺一徳の時点で、オチはかなり読める(笑)。
 謹慎生活中は姪が主人公の身の回りのお世話をしており(お風呂の背中流しシーンが何度も出てくる)、しかもその姪っ子ちゃんはおじ様に密かな想いを……というエ※ゲーばりの設定だったが、まあ最近の藤沢周平の映画化よろしく、豊川悦司演ずる主人公もストイックだし……と思ってたら、ええええーーーっ(汗汗汗)!!!本当にエ※ゲっちゃうんですかぁーーーヽ(´Д`;)ノ!!トヨエツの背中のギラギラ感の凄さといったらwと、思ったけど、ここで主人公にとってもう1度「愛する存在」が出来たということが、この後の展開をより一層悲劇的にしているのだな~。
 クライマックスは斬られても刺されても貫かれても死なない主人公。その執念の先には何があるのかは、ようやく動かなくなったと思われた次の瞬間に判る。でも、あれだけじゃ結局悪政に対する救いの可能性は見えないままの完結ということか。一矢報いたトヨエツはともかく、まんまと(黒幕にかしかけられた)トヨエツに斬られる吉川晃司がかなり可哀想。というか、これは大河信長対決だったんやな(天地人vs江)!

 むー藤沢周平も一度しっかり読んでみないとなー。