かんまんこうろうひ・はてなブログ編

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又々・井口昇監督の他作品を鑑賞してみた

猫目小僧 [DVD]

猫目小僧 [DVD]

 これは良い食欲減退ムービーですねw。

 田舎に越してきた姉弟が、旧家の屋根裏に棲んでいた猫頭の妖怪少年と仲良くなって……と書くと「トト※」みたいなのを連想しそうだけど、勿論そんな訳は無く、馬鹿馬鹿しいお下劣展開満載w。楳図ワールドということで同じ原作者の「まことちゃん」のような感じを連想したいただければと……要するに、ソッチ系の下ネタだらけということです。食事しながらは観れないよーッヽ(´Д`;)ノ。で、やっぱり口に怪しげなものがねじ込まれる描写も健在(すっかり監督の作風に慣れちゃったよw)。劇中でエクスカリバー的役割を果たすことになる聖なる御神木すら監督の手にかかればみだらがましい姿に描かれちゃうし。
 登場人物もろくでもない奴ばかり(汗)。ヒロインは可愛かったけど中盤の行動はドン引きだし(大恩人にあの仕打ちはないぜw)、その相手役(デカレッドのバン……終盤でえらいことにw)も全く役立たずのへタレキャラだし。最後まで猫目くんを慕い続けた弟は健気だったけれども演技が(以下略)。村人たちも結局、猫目を迫害するスタンスは最後まで変えなかったしねえ。終盤まで覆面姿だったラスボスの正体が竹中直人だったのは吃驚!※※※の王の役って……(^^;)。
 で、タイトルの猫目くんです。DVDパッケージそのまんまのお面……いやハリボテを被って実写の世界に登場するんだけど、もうその外見はねえ、そういう世界観なんだなと視聴する以上は受け入れるしかないじゃん(^^;)。確かにコント級のバカバカし過ぎる姿だよ(汗)!観てる途中でふと「私はなんでこんな映画を真面目に観てるんだ」って気に5回くらいなったよw(観てる時点で真面目じゃなかったかもしれんが)。……しかしながらこの猫目くん、声が矢島晶子なのはすごく良かった。しんのすけをもうちょっと成長させたような涼やかな少年声で、ちょっとあまのじゃくで切ないキャラクターを好演してたと思う。下品ドロドログチャグチャな物体がわんさか溢れかえる世界の中で、あの声が清涼剤的役割だったんだな。あんなに矢島さんの声が美しく聴こえたのは初めてかも。掃き溜めに鶴ならぬ、OBUTSUの中の矢島声。いや、本当に。