かんまんこうろうひ・はてなブログ編

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 ン年前に深夜放送でやってた「復活の日」という映画にちと嵌った折に読んでみた1980年当時のキネマ旬報。ベストテン発表号にてズタボロに酷評されまくっていた「復活」(あの骸骨との対話場面を「失笑もの」と一刀両断してるんですよ!泣)の一方で、絶賛されまくりのベストワン映画に輝いていたのがコレ。
 「復活の日」がダメ映画でそれを高みから見下ろす傑作というのはどういう作品じゃオラという気持ちで当時レンタルしてみたんですが、わけがわかんないなりに劇中の香気に引きずられる感じで最後まで観た記憶が。で、最近原田芳雄さんの追悼で衛星放送でやってたので、久しぶりに観てみたら……どこがいいのかさっぱりわからなくなってた(^^;)。というか、途中でつまらなくなって撃沈した。原田さん始め、登場人物の4人はすんごい存在感なんですがねー。というか、感性が20代の頃より落ちてる!?ショックΣ(゚д゚lll)!
 人間の体の中でも、骨と、それにまとわりつく肉の、特に骨に密接した柔らかい部分を愛でる映画だったんじゃないかとは思ってるんですがね。凄いフェチズムだなぁ。生と死がごちゃまぜになってるという作風とのことだけど、そういやピングドラムのプリクリ様が登場するシーンでも脊椎を模した階段が出てきてたなあ、なんて思ったり。
 ながら作業をしながら観たのが良くなかったんだな。どっぷり世界観に入り込むつもりで鑑賞したら、また違う感想が出てくるかもしれない。

 この映画、ホラーに分類されるんですね。ツタヤでは恐怖映画の棚に置いてありましたよ(^^;)。