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グインサーガの123巻目を読んでみた

風雲への序章―グイン・サーガ〈123〉 (ハヤカワ文庫JA)

風雲への序章―グイン・サーガ〈123〉 (ハヤカワ文庫JA)

 グインより事の次第を聞いたアキレウスは、統治者としての実権を完全にグインに移行すること、及びグインの息子は妾腹であれケイロニア皇家の跡取りとして認めることを正式に発布する。ケイロニアは早急にグインの新体制に固められつつあった。一方ゴーラでは、重傷の身も癒えたイシュトヴァーンが王としての成長を見せつつも、中原制覇の野望をあやしく育んでいた。カメロンは複雑な思いでスーティの件をイシュトに打ち明けるが。

 そりゃシルヴィアの後ろ向き加減も大概だけどさぁ……。

 なんかアキレウス帝やハゾスが二言めには「マライアの血が」って云うの、だんだん腹がたってきたんですけど……。屁理屈上等で書かせてもらうと、母ちゃんの血が悪因子なら、父ちゃんの血は何やってんだよ。ただの空気、役立たずじゃんかよ。その血統のせいにして思考停止に陥る周囲の態度の方が、よっぽどシルヴァアに悪影響与えてると思うのだが……。そもそもアキレウスさまはユリア・ユーフィミア一筋といいながら、その実はそちらは別腹だというつもりなのか実際は@@@@とあれやこれや……ぶつぶつ。「もっと苦しい状況の中でもすこやかに伸びた者もいる」要は甘やかて育ててしまったたということじゃんかよ!女官たちも監督不行届というより口封じのために全員処刑されちゃったとか……ご都合的に綺麗に落として欲しかったとは云わないが正直ドン引き。

 なんだか久しぶりに出てきた感のあるイシュトヴァーン。こないだの宣言通り、それなりにまともに王様稼業にも取り組んでいるようだが、やっぱり隠せない物騒な野心(^^;)。そんなこったろうとは思ってたけど。
 カメロンも何度、イシュトの大言壮語を聞かされ、ため息をつきつつもどうしようもできないという苦境を繰り返すのか(アリが生きてる頃は良かったよねえ。諸悪の根源役を押し付けることが出来てさ)。しかもなんでそんな中でスーティのことをバラすのか。どう考えてもパロ行きを後押ししてるようにしか見えんのだが。