交通事故の加害者側と被害者遺族の話でもある

　この頃の池田理代子ものって昼ドラ化したらはまりそう、と思うのですが。おにいさまへとか……学園モノは不向きかな。

章子のエチュード (中公文庫―コミック版 (Cい1-52))

　交通事故で両親を亡くしたヒロインが御厄介になる家のお嬢様が、気まぐれに……ヒロインの姉的存在を気取ったり、かと思うと一転彼女をお手伝いさんとしてぞんざいに扱ったりと自分の都合に合わせてコロコロ態度を変えたのがすっごいムカついたんですがｗ。実際居るのかなぁこういう人は（＾＾；）。
　居候先の長男が事故で死なせてしまった相手の遺族と偶然にも恋愛関係だったという世間の狭い設定にもビックラこいたんですが（章子を引き取ったおじさまもそれくらい調べとけっつーのｗ）、にも増して、過失とはいえカノジョの親を死なせた（ついでにカノジョとは事故が切欠で破局）にっくき男の遺児！が我が家に転がり込んできたということで、当初は章子に厳しく冷たくあたっていた薫様（大学生）が、章子の努力を認めたら一転、どんどん彼女に惹かれていって……とまではまともな展開（？）なものの、遂には彼女にいきなり結婚を申し込む極端さに唖然呆然どびっくり。普通そこは交際からというか何というか、章子ちゃんは現役女子高生なんですがｗ。で最後は、高校生にも拘らず本当に学校（公立の進学校という設定）の了解（！）を取って結婚してめでたしめでたし！というある意味超展開エンド。というか、当初は結婚に反対していた（普通の反応）学校側が、薫様が直接乗り込んできて校長先生や担任と話し合った結果「こんなしっかりした男性ならば章子さんをお任せしても大丈夫」となるなんて、どれだけハイスペック＆将来有望なんだよ薫様（しつこいけれど大学生）はよｗ。←ちなみに外見はベルばらのアランとフェルゼンを足して２で割った感じ。