かんまんこうろうひ・はてなブログ編

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最低の登場人物たちによる最高の映画

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ [DVD]

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 冒頭の強烈な事故現場シーンから「この映画はヤバいぞ~」な雰囲気プンプンなのだが、とにかく登場人物がムカつくかイライラさせられるか二者択一の不快な人物ばかり。少し前に「登場人物、全員悪人」との煽り文句の映画があったけど(あうとれいじ?)、ならばこれは「登場人物、全員いびつ」というところか。ちなみに私が一番不愉快になったのは、サトエリでも永瀬でも永作でもなく、サトエリを追っかけてきた借金取りがお金を回収して帰っていく場面。……と、ネガティブワードを並べるとこの映画を嫌っているようだが、実はこれでわりと、いやかなり楽しめたのだから恐れ入る(笑)。実際に側に居たら大迷惑だけど、今作のサトエリのような自己愛が肥大した女性があがく様子を見るのは確かに面白い(発※※町を読む感覚に似てるかも(*´・ω・)(・ω・`*)ネー)彼女の出演映画を全て見たわけではないが、サトエリにとっては一生ものの代表作じゃなかろうか?これ。キュー※ィー※ニーよりも。好演ならぬ憎演?でした。

 メインの登場人物は4人で、その中で唯一知らない役者さんだった(と思われた)主役妹役の女優さんがメガネを外し、お風呂の入った場面でビックリ!劇場版ザボーガーのAKIKOじゃないかーーーっっ!!!(メガネなうえに、顔も俯せがちだったので判らなかった^^;)。他3人の実力派に囲まれてもちっとも違和感のない見事な演技力でした。やっぱこの佐津川さんがザボーガー随一の謎キャスティングだわ……。

 (・ε・)むー私は一人っ子だしひとり暮らしなので、だからこそ、この映画を楽しめたのかもしれないな。自分を重ねる登場人物は居なかったし。