ホラーなのかなあ、ホラーでないような
- 出版社/メーカー: エスピーオー
- 発売日: 2010/08/04
- メディア: DVD
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個人的に滅多に見ないおフランス映画(厳密には仏伊の合作)にして、エドガー・アラン・ポーの小説を映像化した3つの短編から成るオムニバス映画。67年制作っていうと……45年も前ですかぁ!わひぇー!あと、登場人物がみんなお上品っ!!
- 1話目はジェーン・フォンダが主演で監督はあの「バーバレラ」の人(つまり当時の旦那)。で、バーバレラに負けず劣らずのジェーンファッションショー状態なので、場面が変わるたびにジェーンの格好が今風だったり昔の貴族風だったり近未来風だったりコロコロ変わる。ので、物語の舞台がいつの時代なのかもよく判らないw。うーン、バーバレラがもう1度観たくなってきたぞ!あと、黒馬が非常にセクシーでした。
- 2話目はアラン・ドロンが主役……なんだけど、話はとっても凡庸w。始まって1分でオチが読める(笑)。というかタイトルがネタバレだし。あと、アランドロンは正統派二枚目すぎてとてもサディストには見えなかったかな……。クライマックスのフェンシングシーンが非常に時代がかった雰囲気でよろしかった。剣を持たない方の手は腰に当ててるとことかね。
- 3話目はうって変わって難解なお話。アル中で落ち目の俳優がつまらない芸能パーティに出た後、フェラーリに乗って街中を走りまくって事故ってオシマイというだけのストーリーだが、思わせぶりな演出、というかメタファーがふんだん散りばめられ、主役のおじさん(知らない人です。すみません)もなまっ白い顔で物凄い存在感だし、この3作目が映画のメインだと押す声が多いのにも納得の内容。
明らかに主役の言動があやしいのに、ヘラヘラしながら司会進行するパーティのお歴々もある意味恐かったが、なんといってもあの少女!!!音楽は一切無い中で、静かに画面の片隅に現れこちらを見てニヤリとするあの顔はホラーに耐性が無い頃に観ていたら、絶対トラウマになってた筈だ。