かんまんこうろうひ・はてなブログ編

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「吸血鬼はお見合日和」を読んでみた(2001年刊行)

吸血鬼はお見合日和 (コバルト文庫)

吸血鬼はお見合日和 (コバルト文庫)

  • 第1話。なぜかフリーマーケットにてアイドルの自宅の私物を売られていたが、そのアイドルが不可解な事故や現象によって次々と危険な目に遭ってしまう話。もちろん(?)その私物に呪いがかけられているのだが、どうして勝手に私物が売りに出されていたのかは一切触れられずし終い。私物を購入した悪人は実はアイドルの実兄(に取り付いた悪霊)という結末で、それ、別に青空市場で買わなくても私物を手に入れられたのでは……(汗)?
  • 第2話。ヤクザに脅されて無理やり銀行強盗をさせられる男の喜悲劇と、警官の恋人に捨てられた女の子が散弾銃を手に警察署に乗り込んで大暴れ!という全く互換性のない二つの話が最後の最後でひとつにまとまるという、このシリーズにしては珍しい構成であった。警察署で銃を撃ちまくった挙句、元恋人への復讐は諦めた女性であるが、それで丸く収まるのは強引だなぁ。
  • 第3話。表題作で、エリカがお見合いする話。お見合い相手の男性がストーカーに付け狙われているのだが、男性とストーカー女性の場面が会話文のみで構成されているというミスリードに時代を感じる(今では一発バレだろうなぁ。というか、すぐに判ったんだけど)はやく継子であるエリカに家を出てもらいたいということでお見合いに大張り切りという涼子がどんどん厭らしいキャラになって来てる……。エリカより年下という設定は完全に忘れ去られてるような>涼子。