昭和37年の映画、団地の一室が能舞台
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複数の男を手玉に取る若尾文子も凄かったけど、家族全員示し合わせの上で、息子が勤める会社と娘が妾となっている(!)大尽とに寄生して金やら調度品やら住まいまで掠め取ってる山岡久乃&伊藤雄之助夫婦の開き直りっぷりがあくど過ぎる、というより、あっぱれ。1度しかない人生、もうワシらはこうして生きていくって決めたんじゃい!っていう気合、っていうの。終盤で関係者の一人が自殺したことで、これから芋づる式に彼らには破滅が待ち受ける……かも、という幕引きだったが、あまりに主人公一家があっぱれなんで気味がいいとかの余韻にはならなかった。