かんまんこうろうひ・はてなブログ編

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私の宝塚観劇履歴書 2013年1月

月組 ベルサイユのばら オスカルとアンドレ編 2013年1月 宝塚大劇場

 銀英伝にハマったことで、これはベルばらも観てみるかぁとお正月に大劇場へ。原作は愛読していたものの、宝塚舞台版に関する知識は殆どないまま挑んだ観劇でした。アントワネットが出てこないというのは事前知識としてあったものの、いきなりオスカルが衛兵隊転属の処から物語が始まってビックリ!あのル・ルーが登場したのにもビックリ!フェルゼンがオスカルの気持ちを全く考えない自己中心男という描写に唖然呆然。オスカルとアンドレの※※シーンの前に唐突にロザリーがやってきた展開にはお口あんぐり(^^;)。「植田歌舞伎」も「カーテン前」も「説明台詞」もぜーんぜん知らなかったので、イケコ演出の銀英伝芝居のテンポがあまりにも違うことにすごく戸惑いました。でも映像でしか観たことのなかった華やかなオープニングとばらベルサイユの歌唱が直に観れたことは素直に嬉しかった。これが私の初ヅカばら。


宙組 銀河英雄伝説@TAKARAZUKA  2013年1月 博多座

 本当は東京公演に遠征に行きたかったけれど、もろもろの理由で断念。代わりに1月の連休に福岡へ。公演メンバーが半分になる上に、オーベルシュタインがあの悠未ひろさんから下級生の七海ひろきさんに替わるということで、ちょっとバージョンダウンするんじゃないか……と観るまでは内心思っていたのだが、なんとなんととんでもない、すごくパワフルで楽しい舞台でした。七海さんは悠未さんほどの妖しさは無いものの、ともちんさん不在の物足りなさは全く感じさせないほどの大熱演(この健闘ぶりがこの後の七海さん爆上げにつながったのではないかと私は勝手に思っとります)で、例の就活ソングの場面の「あなたには、私が、必要なのだァー!!!」の表情の凄いことといったら。あと、ラインハルトとキルヒアイスとの逢引き(違うw)を邪魔する場面では、ライに「なんだ」と心底嫌そうに返されちょっと可哀想だった……(^^;)。他にこの公演で印象に残っているのはロイエンタールの澄輝さやとさんとビッテンフェルトの風馬翔さん。大劇場公演ではビッテンだった澄輝さん、どこのシーンだったか、空中の一点をじっと見つめたまま冴え冴えとした表情で階段を下りてきていたのが完全にロイエンタールでありんした(この後の作品では似たようなお役ばかりが続いているのがちょっと可哀想……)。そして、大劇場オフレッサーから一転元帥府入りしたビッテン風馬さんはとにかく元気いっぱいの好演で、博多ネタのアドリブをポンポン出すのが楽しそうだった。あと、ライキルコンビのフレイヤの星、ヤンキルコンビのいつかまた逢える日が本当に本当に心を打つ歌唱に進化してて、あの2場面だけでチケット代のモトは取れたと思ったものです。いや本当に。
 この頃既に私のオペラグラスロックオン最優先(笑)だった緒月ヤン。個人的にグワっときたのは、ジェシカが殺される場面でサングラスをかけて表情をかくすものの暗転直前、感情を抑えきれずに壁を叩くところ。1分後の再登場時には平常のヤンに戻っているというのがまたたまらなかった。
 所々のシーンでモブキャラを演じている諸キャストの面々を探すのも楽しかったし(「バイト」という言葉を知らぬヅカ初心者であったが、双璧がアスターテ慰霊の民衆に混じっているのはすぐ解ったぞ!あと、ヴェスターラントルビンスキーが強制労働に従事してたようなw)、ほぼ若手男役メンバーによるロケットダンスも確かに凄かった!ちょっと怖かったくらい(^^;)。一年後にスカステで映像を確認したが、他公演と迫力が段違い(笑)。

 あまりに楽しかったので、1月下旬の千秋楽までになんとかもう一度観に行けないものかとあれこれ画策したものの、結局諦めることに。未だに新幹線に飛び乗って当日券ででももう1度くらい観ておけばよかったと本気で後悔してる舞台です。この時のフラストレーションは1年と数ヶ月後にとんでもない形で返ってくることに……。