かんまんこうろうひ・はてなブログ編

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グインサーガの108巻目を読んでみた

 ナナメ読みここに極まれり!という程、飛ばして読んだ気がする……(汗)。

パロへの長い道―グイン・サーガ〈108〉 (ハヤカワ文庫JA)

パロへの長い道―グイン・サーガ〈108〉 (ハヤカワ文庫JA)

 追手から逃れつつ旅を続けるグインらは、森の中でたどり着いた古城で一宿一飯の世話になることになったが、その城主ははるか昔にグインと同じく星の彼方から飛来した不死的存在であった。グインの訪れに一時の無聊の慰めを得た城主は、彼らに湖を渡る船を与え、遂に一行はクム領内へ。人里に入ったグインはいよいよその豹頭を人目に晒さぬよう苦慮しなければならなくなった。

 ハイファンタジーに「ペンペンばあさん」というネーミングはあんまりだ(^^;)。

 誰のこと?と思われる人の為に説明すると、ラストに登場する宿の世話焼き婆のことデス。逃亡中なのであまり詮索されたくない&グインの素顔を見せるわけにはいかないという状況のなかで、見事にしつこく絡んでくるというウザキャラ(笑)。
 特に書くこともない(汗)この巻のなかで、往来に入ったとたん人目を気にしてフードを取れず、(迂闊なことを云えないので)殆ど喋ることもできず、思わず縮こまってしまうようなグインが非常に可哀想であった。パロの双子を連れていた頃にも似たような展開があったが、あの時と違うのは「異相だからマズイ」のではなく「ケイロニア王として有名人だからマズイ」(←心なしかこっちの方がしんどそうだ)……しかも本人は王としての記憶がないため戸惑い気味。このままクムを突っ切らねばならないとなると、ストレス貯まるだろうなぁ(マリウスは大活躍できそうだけどw)。
 本書の大半部分で描かれるお城エピソードは難なく船を手に入れた以外は特筆する進展もなく(汗)、「この世のものでない存在」に凛とした態度で接するグインの描写は嫌いじゃないんだけど、外伝の短編で書けばよかったのに……と思ってしまったw。あとがきによれば「懐かし要素」であったそうだが、一瞬お城に入る前に蜘蛛が登場した描写があるが、蜘蛛といえば……トワイライト・サーガ?カローンの蜘蛛ってゼフィール王子を捕まえてあんなことこんなこと(爆)しちゃうんだっけ?こちらに登場した伯爵様は紳士だったけれど。