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東映公式つべにてタイムレンジャー第20話「新たなる絆」配信

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 単車内で携帯電話で話をしているサラリーマンの傍らに突如投げ入れられる小型爆弾……次の瞬間、車が大破、炎上って今観てもわりと衝撃的なシーンだよお。まあ、この年はクウガで色々ショッキングな殺人描写があった年なので(確かガリマさんの「振り向くな」はこの頃だった記憶が……)、それらと比べるとまだ小粒な感じ?
 犯罪者は殺さず逮捕、を掲げておきながら、実は永久圧縮冷凍刑なんてオッソロシイ措置もちゃっかりあった30世紀警視庁。そんな刑に服す連中も当然並(?)の犯罪者たりえないわけで、インパクトがありました今回の囚人は……殺人に狂ったピエロみたいでさ。しかもこっちの攻撃は一切当たらないし、これまでの話であまり苦戦してこなかった分、余計に状況のヤバさが際立ってたような。コイツを解凍したことでドルネロがギエンを怒って殴るんですよねぇ……金儲けが目的で社会そのものを崩壊に追い込むことは望まないということで筋道の通った展開ではあるのだけれども、ある意味、強い怪人を出すことに積極的でない悪の首領というのもなかなか奇妙な話で。……タイム以降の戦隊では時たまそんな展開も見受けられるようになるのですが、当時はちょっとこの辺の描写も驚きだった。
 今後待ち受ける怒涛の展開に進む前に改めて、彼らを取り巻くシビアな状況と、それを踏まえての5人のそれぞれ異なる考え方、そしてそれらを認めあうことで5人の間に新たな絆が生まれるという重要なターニングポイント回。仲間の決意を受け止め、また現状を受け入れるしかないと開き直ったドモンが、最悪最強の敵を倒す突破口を見事に切り開いてみせるカタルシス展開が良し!かと思うと、30世紀に帰っていくタイムジェットを切なそうに見上げる場面もきちんと入れてくるというさじ加減がたまらない。でも今回ある意味最も感心したのは、ドモンが以前はアヤセの悪口の度にキレてたのに今回のラストシーンでは「うるせー。お前の嫌いいなネギ入れてやる」ってしれっと反撃とこ!……成長したな~(笑)。というかアヤセ……ネギ嫌いなの(´;ω;`)?私はすき焼きの具で肉の次にネギが好きなのに……(どうでもいい)。

 日笠Pによるとこの20話あたりまでが「長い序章」だったとのこと*1。だけど、タイムレンジャーの本編は全50話で、実は20話、30話、40話がそれぞれ区切りの物語になっており、きれいに10話ずつ分けることが出来る。これは偶然?最終回エンドロールにも流れることになる「未来のゆくえ」が、この回でも重要な盛り上げ要素として一役買っている。素朴なバラードだけど、静かに盛り上がるサビがステキな歌なんだよなあ。

*1東映ヒーローネットアーカイブ「直撃!!あの人に聞け」、より