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お久しぶりカミ!・井口昇監督の他作品を鑑賞してみた

クルシメさん/アトピー刑事 愛の井口昇劇場 1988-2003 [DVD]

クルシメさん/アトピー刑事 愛の井口昇劇場 1988-2003 [DVD]

 井口監督の初期作品集。「クルシメさん」というのが「恋する幼虫」の前身的作品で、主演も実は同じ人。インディーズ映画であるが、各ミニシアターで絶賛され、今もなお監督の代表作として挙げる人も多い……とのこと。

  • クルシメさん

 好意を持った相手になぜか嫌がらせを行いたくなる習性が止められないー!な女性と、二股に割れた異常な舌を持つ女性とのヘンテコ友情もの。インディーズというので手作り感が強いんだろうなーと思いつつ再生したら、本当に家庭用ビデオで撮られており内輪の自主映画感全開だった(公開用に撮られたんですよね?一応)。予算も100万、いや50万切ってたんじゃないかと思えたくらい。
 10年以上昔の作品なのだが、奇妙な部位を抱える女性、ビアンちっくな描写、えげつない虐め、そしてしれっと差し込まれる下ネタ等々……今とあんまり変わってないじゃん(^^;)。むしろギャグ描写はこの頃の方が上手いんじゃないかと?(似顔絵の下りとかなかなか笑かしてもらったんですが)
 例の舌が急にデカくなってしまったのと、最後の飛行機の描写が何だったのかイマイチよくわからなかったんですが。葛藤を経て前向きな道を選び取った二人。井口作品の主役たちは本当にいじけたりはしないんだなぁ……と思ったら、大門豊だけは25年間拗ねてたんだよな(^^;)。

  • わたしとクルシメさん

 主演女優二人のインタビュー記録。「映画の中では私たちはいつまでも仲良しです」という新井亜樹さんの言葉が意味深(^^;)。というか、新井さんの部屋(だと思う)がかなり乱雑で、同じくのだめ族の自分としては嬉しかった(爆)。いや自分のほうがもっと汚いけどね。

  • わびしゃび

 作られたのはなんと1988年!内容も本当に素人の自主映画と変わらん……と思ったが(というか、そうなのだが^^;)、意中の女の子を撮った箇所だけやたら可愛く魅力的に画作りが出来ていたのが印象深い。擬似ドキュメンタリー映画だったのかな?コレ……。

 あ、「恋する幼虫」のアノ音楽が使われてる~。当の場面に行き着く前に「池に投げそうだな~」「口の中に入れそうだな~」と思ったあたり、私も井口監督の傾向が随分飲み込めてきたかな?というか、監督はかの人喰い映画「HOUSE」で南田洋子さんがやった「口の中で目玉が……」をやりたかっただけじゃないかと(監督は大林監督のファン)。

 デモ田中さんの他に石川ゆうやさん(眼帯男爵)も出てなかった?コンプレックスを抱える女性を受け入れようとする男性の愛と苦悩のカタチに萌える。ヒロインも可愛いし、人面瘡(?)が出てきた時のギャップも凄まじいし、よくできた短編だと思うのだが、ゲ※が入ったバケツ(一応刑事のパディものであったし、セ※ンのパロディも兼ねてた?)からしっかり湯気が昇ってた描写が……うぎゃーーーーーーーっ!!!勘弁してぇ!