かんまんこうろうひ・はてなブログ編

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東京オリンピックの年公開のレズビアン映画

卍(まんじ) [DVD]

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 ザボーガーにハマった勢いで2006年版を先に試聴していたのだが、図らずもこの映画で、ザボーガーのエンドロールを見た時のあの驚きを追体験することになってしまった。あのシュールな場面や会話は全部原作オリジナルだったなんてぇ!!!独特なセンスの便箋や、血をチュウチュウ吸う場面とか背中をギュウギュウ踏んづける場面とか、井口演出の一貫かと思ってたのに(^^;)。こちらの64年版にもあったということは、原作にそういう描写があるということですよね(横着せずに読めい)。というわけで、劇中のしょうもないなんだこりゃ展開は原作準拠であることが判明し、井口版を観た際のあっけにとられた感の大半が実は井口監督ではなく谷崎御大に背負う処があるとは理解。主演女優二人の醸し出す危うげな感じは流石であったが、1964年の作品てことで往年フィルターがかかっているので、必要以上に重厚感は感じ取ってしまったかもしれない。