かんまんこうろうひ・はてなブログ編

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明日は我が身

 自分は観に行く予定は無かったんだけど、山本耕史さんの舞台「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」がなんと開演30分をきったところで急遽中止になってしまって、そのまま大阪公演3日分丸ごとチケット払い戻しにすることになったとか……。ひええええ。なんでも山本さんの相手役の方(韓国籍)が書類不備の為に日本に入れず、ギリギリまで代役案とかなんとか対策を捻り出そうとしたものの、にっちもさっちも行かずに結局中止が決まったとか。楽しみにしていた方々、そして遠征されて来た方々の心中を察すると……ねぇ(これが340プレゼンツの場合だったりしたら自分はヤケカラだなw)。
 「ヘドウィグ」は三上博史版のときに一度観に行ったことがあって、自分の席の真横から三上ヘドが登場して、最後男の姿に戻るまでただただ圧倒されっぱなしで(ちょっとだけ過去の日記で触れてた→ユーアーマイシークレット - 緩慢高楼碑)。今回もどうしようかなあと思ってたんだけど、東京へイベントに行く機会が予想外に多くなりそうだったので(^^;)断念したんだよね。だからどんな評判なのか、気にはなってた。
 チケットも持ってなかった私だけど、思い受かぶ疑問は幾つかある。出演者が海外に行ってて戻ってくるのが公演当日ギリギリってどゆこと*1?主演はともかく助演クラスの人なら代役とか万が一の為に想定してなかったの???今回、「延期」ではなく「中止」ということで金銭面の損失、期待に対する裏切り等、些細な手落ちにしてはあまりにも空けた穴は大きく、それまでその女優さんが積み上げてきた実績や信頼はこの一件で灰燼に帰すと思うと、そういう意味でもいたたまれない。人間は間違いをおかすものと納得してはいるものの、同じ気の緩みから起こったことでもかたや「あ、ゴメン」の一言で片がつき、かたやどんな謝罪の言葉も全く意味をなさない事態を引き起こしてしまう場合だってある。その人だって、ちゃらんぽらんな気持ちで仕事に臨んでいたわけでは決してないだろうし、ギリギリでも時間通りに楽屋入りしてきちんと自分の役割を果たすつもりだったに違いないのだ。しかし予定の狂う可能性に対して、あまりにも迂闊であったたためにまさかの事態が起こってしまったと。
 ……何が云いたいのかいうと、この女優さんを責めるとかけなすとかいう気持ちは全くないんですよ(別の人に代役が決まったそうですが、リベンジの機会が与えられるといいですね)。ただ、自分に置き換えて考えてみたときに、重要な役割を任されてる場面で、私は健康面や準備面できちんと心構えが出来てるかなあって。万が一にも穴をあけて迷惑をかけることがないように、最大限に心を砕いているかな、と。おそらくやってないぞ。心のどこかで「そこまで細心しなくても…」と思ってる。それじゃアカン。自分も気をつけないとなあと。それが今回の出来事で私が帰結するところです。

*1:向こうで用事があったのかもしれないし、書類の不備ということでは役者当人よりもマネージャーの手落ちかもしれんが……