かんまんこうろうひ・はてなブログ編

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百億の昼と千億の夜

百億の昼と千億の夜 (秋田文庫)

百億の昼と千億の夜 (秋田文庫)

今われわれは揃った。……間に合うか!?

 ……何に?

 最初に読んだ時は本当に何が何だか解らなかった。イエス・キリストのとんでもないキャラクター設定にもびっくりした。ちんぷんかんぷんなのに何故か本を手放す気にはなれず、何度かページを捲っているうちに、漸く内容が焦点を結んできた、そんな作品。でも共感する部分は個人的に殆ど無い*1。終末思想(をコントロールする神々)に抗う物語だが、始まりがある以上、終わりが無いとバランスとれないじゃんYO!それとも原作者はそんな相対の絶対性を越えた処までをも視野に入れていたのか。まさに極大のSF。
 萩尾御大のイメージに助けられる形で原作本も一応最後まで読み進めることが出来たが、まーオリオナエのカタカナ台詞の読み難いことこの上なし(^^;)!!!

*1佐々木淳子のSF漫画といい、自分は「この世の果て」を追求するテーマとはあんまり相性が良くないみたい