グインサーガの１７巻目を読んでみた

三人の放浪者―グイン・サーガ(17) (ハヤカワ文庫JA)

　クリームヒルドの助言で、賢者ロカンドラスを探し求める旅をやめることにしたグインは、ひとまずケイロニアの将軍ダルシウスのもと傭兵として仕えることになった。豹頭の異相なるも、その卓越した武術と立振舞いゆえにたちまち将軍に気に入られたグイン。一方マリウスは、歓楽街でかどわかされそうになった少女を助けるが、その少女こそケイロニアの皇女シルヴィアだった。

　ケイロニアでたちまち人気者になったグイン、けっこう嬉しそう（笑）。海賊船やアルゴスでの反応を思い返せば……ねえ。剣の腕を試されるシーンは、あとがきの「オル窓」発言の所為で、グイン＝イザーク、バルドゥール＝モーリッツに見えてしまった（笑）。いや、栗本先生的にはイリスとマリウスあたりの描写を指しての「オル窓」発言なんだろうけどさーっ。
　そしてそして、会話や回想のなかでは度々出てきたものの、永らくその素顔はベールに包まれていた人が遂に登場しましたなー！グインの未来の妻が（爆）。予想を上回るひどい性格を引っさげて（爆爆爆）。ここからはケイロニア編のお家騒動編になるのかしら？