かんまんこうろうひ・はてなブログ編

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グインサーガの50巻目を読んでみた

 節目の50巻目ということで(しかしリアルタイムでは16年かかってるんスね。ひええ~)をこれをBGMにしながら読んでみました。最後の(最終巻あとがきでも引用されてた)「グイン~グイン~語り続ける~♪」と歌ってる女の人(役名)はどなたでしょう?まさかアウラ? 

闇の微笑―グイン・サーガ(50) (ハヤカワ文庫JA)

闇の微笑―グイン・サーガ(50) (ハヤカワ文庫JA)

 過激派学生による市庁舎占領事件は犯人・人質全員死亡という最悪の結末を迎えた。直ちにヴァレリウス主導によりアムブラに対し徹底的な取り締まりが開始されるが、これらの筋書は全てランズベール塔において絶対安静のナリスがヴァレリウスに授けた策であった。苦悩しつつもナリスの誘導通りに動くしかないヴァレリウス。一方、カル・ファンが失脚し、レムスはカル・モルの支配から脱却したかのように振る舞い始めたが……。

 記念すべき50巻目なのだが……この内容、どうよ(汗)。面白くなってきたんだけど、このダークナリス、どうよ(汗汗汗)。いや、ここでナリスの力で事態を解決させてたら、国王派ナリス派の対立がもっと深刻になっていたという見通しは判る。下手に禍根を残すよりは、ここでナリス派の芽を一気に摘み取っておくのもまあありだろう(ナリスとしては後伸ばしにするより、ここで押さえておく方が返ってランやヨナを死に至らしめずに済むと考えたのでは?)。が、人質全員見殺しにしなくても、アムブラを弾圧する口実はどうにでもなったんじゃ……。魔道師が暗躍したことに関する口封じ???そして、いつも「アルド・ナリス考」をとうとうと語ってみせるリギアも今回に限ってナリスの真意には全く気付かず、ヴァレリウスただ一人を罵倒してしまう始末……ヴァレたん可哀想(涙)。個人的にはアリの「ミダの森」よりこっちのナリスの真意の方が明るみに出てほしいわw。
 国vs学生の構図でどうしても思い出してしまうのは天○門……この巻には栗本先生の冷徹な政治観もおさめられてあるような気がします。。所詮、学生は学生。いくら数が集まっても半人前の集団に国を変えることは不可能だと。似たようなことを小※よ※のりも云ってたような……。