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グインサーガの外伝10巻目を読んでみた

 ちょっと刊行順からしてみればフライングになるのですが、50巻達成記念の「グイン・サーガ読本」に収録されてたので。本編はあんなだし……(ヨヨヨ)。

幽霊島の戦士―グイン・サーガ外伝(10) (ハヤカワ文庫JA)

幽霊島の戦士―グイン・サーガ外伝(10) (ハヤカワ文庫JA)

 黄昏の国の女王ザザの導きによってグインは単身死の都ゾルーディアにふたたび乗り込んだ。そこで待ち受けていたグラチウスとの対峙の中で、グインはシルヴィアとマリウスが遥か東方のキタイに囚われていることを突き止める。そして妖精スナフキンの鍛え上げた剣によって無敵の人工生命ザンダロスと《死の娘》タニアを今度こそ永遠の眠りにつかせるのであった。

 グインのどきどきお化け屋敷大たんけん。「ザザと出会いました。ゾルーディアに行きました。グラチウスに会いました。ザンダロスと戦って勝ちました」で済む?話なのだが、栗本先生が久々登場のゾルーディアやタニアさんやアル・ケートルさんやザンダロス(←外伝2巻以来のこの人たちが再登場は思わなんだ!)のおどろおどろしい描写にくどくどしく拘った力を入れた結果、文庫一冊弱分の長さに……。ストーリー上の特筆点としては、グインがシルヴィアやマリウスの現状を知ったこと。目覚めてすぐあれだけ喋るマリウスは(たぶん)心配ないとして、シルヴィアが~~シルヴィアちゃんが~~アダルトファンタジーの囚われの姫君の王道まっしぐら状態になってしまって(涙涙涙)!!!あの状態をグインに見せて、自分の軍門に下れとかのたまうグラチウスは究極の阿呆としか云いようがない。

 疑問に思ったことその1。グラチーがグインに「お前をカル・モルにも世捨て人のルカにもイェライシャにも7人の魔道師たちにも渡さない」と云っていたが。イエライシャと7人の魔道師は被るんじゃないか?
 疑問に思ったことその2。イリスの石というのは結局、生と死の法則から外れたパワーを持つ者に与える究極の物質ということ?グイン自身も「イリスの石」という説はどこ行った?

 しかしやっぱりグインがメインのお話はいーわー。