グインサーガの54巻目を読んでみた
一見、イシュトヴァーンの単独表紙に見えるが、オビを外すと……。
- 作者: 栗本薫
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1996/12/01
- メディア: 文庫
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クムの3公子とユラニアの3公女の合同結婚式のさ中、悪夢は起きた。ネリイ以外の2人の花嫁が毒に斃れたのを切欠に、アリに操られたタルーとネリイがモンゴールの賓客を除く参列者たちに襲いかかる。クムの第二公子タル・サンやユラニア大公夫妻も殺され、公家唯一の生き残りとなったネリイは強引にユラニア大公即位を宣言。この暴挙に怒り狂ったクムのタリオ大公は自ら兵を率いてユラニアに攻め込もうとしていた。
毒で悶死するブ※※クな花嫁。血刀を持って暴れまわるこれまた異様な花嫁花婿。それを傍らで静観しているだけの白い騎士団……想像するだけでシュールな光景だば(汗)。
ガトゥー・ルビニアと夫婦になるくらいならイシュトヴァーンに体を捧げるほうが遥かにましと仰るクムの第3公子タリク。以前イシュトとアリが(アムネリスと接触するために)クムに潜入した際に、一瞬登場しているのだが、その時はいかつめの外見と表記されていた上に、イシュトヴァーンをひと目見ただけで「要注意人物」と看破する切れ者キャラだったのだが、長期執筆ならではの悲しさか、そんな過去は忘れ去られ、ひ弱な僕ちゃんキャラにクラスチェンジ?されてしまった。あな哀れ。