グインサーガの114巻目を読んでみた
- 作者: 栗本薫
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/06/01
- メディア: 文庫
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城の中で偶然出会ったクム大公タリクを介抱したフロリーは、彼に見初められ強引に迫られる。彼女は拒んだものの、娘を大公妃にと目論むタイス伯爵の不興を一方的に買い、単身地下牢へと押し込められてしまった。伯爵らの悪罵を受け、心身ともに疲弊したフロリーの前に突如地下から、グインと手を組んだ白のマーロールが現れるが。
こんな話にだらだらと文庫一冊分かけるって……(涙)。ある意味凄いのだろうか。
フロリー含め出てくるキャラが全員どうしようもない(汗)。タリクは相変わらずご都合主義のアホボンだし*1、伯爵は自分の思い通りにことが進まないとすぐキレる幼児精神だし(スーティの方が遥かに大人)、その娘も父親に(内も外も)似てかなり厚かましく残酷趣味ときてるし*2、マリウスは彼なりに奮闘しているのだろうがやっぱり妻子には見せられない姿だし(^^;)。ユリウスの教育が役に立っただなんて。
この巻の主役であったフロリーは巻き込まれた被害者とはいえオロオロ翻弄されるばかりでホント情けない……と思っていたら、マリウスに優しく励まされた途端、思わず目下の状況も忘れて延々ひとりごちはじめた時には別の意味で呆れてしまった。意外に良い神経してるよ、あーた。というか、実はマリウスのことを「異性として意識していた」だなんて!信じられん!あんな軟弱オ※マのどこがええのーーーっっ???