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吸血鬼はお年ごろ・最新巻を読んでみた

 で、初巻を読んだからには次は第2巻……とはしなかったのだ。刊行順に読む必要性はあまり無いのが赤川次郎のシリーズものの最大の長所なのだ(杉原シリーズは例外)。

吸血鬼心中物語 (コバルト文庫)

吸血鬼心中物語 (コバルト文庫)

 イラストレーターさんが変わったのは仕方が無いと思う(先代の方は既に還暦を迎えられてるとのこと)。クロロックの見た目を若返らせたのも、その方がティーン層の食いつきがいいから……と解釈しよう。なのだが……なのだが、肝心のお話自体が(略)。ナニコレ?最近の赤川次郎ってこんななのΣ(゚Д゚|||)!?!?
 往年の文章には加味されていた、作者自身によるキャラクターへのツッコミやエリカとクロロックの魅力的な掛け合いが全然無かったので非常に味気ないこと……つまんない!あと、この巻ではエリカとクロロック以外のレギュラーが殆ど出てこないのだが(涼子が一行登場するのみ)……特にみどりと千代子の不在は、エリカを加えたあの3人娘のやりとりがいかにシリーズの大切な要素であったかよく判りましたよ(^^;)。
 ちなみにコレ、ツタンカーメン展での待ち並び中に全部読めてしまった。最近のコバルト文庫って字が大きいのねー。

 記憶用めも。第1話、山の温泉旅館へのバスツアーに正体不明の邪悪な意思が襲ってきて一行ピンチ!という話(最後まで敵は正体不明だった)。第2話、大学生カップルが今どき川に飛び込む心中事件を目撃するけど、死体は片方しか上がらず実は……という話。第3話。引きこもりのアラサーが自分を養ってくれる母親が殺人を犯したのではないか?と悩む話。