「暗黒街の吸血鬼」を読んでみた(97年刊行)
- 作者: 赤川次郎,長尾治
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1997/07
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログを見る
- 第1話。エリカがアルバイトでお化け屋敷の吸血鬼の役をやっていたら(お約束のパターン(*´・ω・)(・ω・`*)ネー)、その遊園地で殺人事件が起こってしまったでござる。殺された女の子の母親がいわゆる「放置親」だとかの伏線もあるけど、短編なのであまり掘り下げはせず、作品に厚みを持たせる要素にとどまっている。あと、この頃から涼子の「夫を愛するゆえいやらしさ」が顕著になってきた……(「憎めない」という点が欠けているというか)。
- 第2話。クロロックが芸能界に誘われるのってこれで何回目だっけ?実は生き延びてた眷属ってのも、変な邪教にハマった連中ってのも使い回し。今後このパターン増えるんだろうなぁ……(予感)。
- 第3話。赤川次郎でヤクザもの、といったら「セーラー服と機関銃」。あれ一応コメディ系だけど、殺人シーンとか結構えげつないんだよね~。というわけで、ティーン向けにしてはしれっとバイオレンスなシーンも。
でも赤川節だからちっとも怖くな(以下略)。
どんな敵が出てきてもクロロックが無敵で、終始気楽に余裕感を持って読めるというのがこのシリーズの魅力であるのだけれども。