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「暗黒街の吸血鬼」を読んでみた(97年刊行)

暗黒街の吸血鬼 (コバルト文庫)

暗黒街の吸血鬼 (コバルト文庫)

  • 第1話。エリカがアルバイトでお化け屋敷の吸血鬼の役をやっていたら(お約束のパターン(*´・ω・)(・ω・`*)ネー)、その遊園地で殺人事件が起こってしまったでござる。殺された女の子の母親がいわゆる「放置親」だとかの伏線もあるけど、短編なのであまり掘り下げはせず、作品に厚みを持たせる要素にとどまっている。あと、この頃から涼子の「夫を愛するゆえいやらしさ」が顕著になってきた……(「憎めない」という点が欠けているというか)。
  • 第2話。クロロックが芸能界に誘われるのってこれで何回目だっけ?実は生き延びてた眷属ってのも、変な邪教にハマった連中ってのも使い回し。今後このパターン増えるんだろうなぁ……(予感)。
  • 第3話。赤川次郎でヤクザもの、といったら「セーラー服と機関銃」。あれ一応コメディ系だけど、殺人シーンとか結構えげつないんだよね~。というわけで、ティーン向けにしてはしれっとバイオレンスなシーンも。でも赤川節だからちっとも怖くな(以下略)。

 どんな敵が出てきてもクロロックが無敵で、終始気楽に余裕感を持って読めるというのがこのシリーズの魅力であるのだけれども。