かんまんこうろうひ・はてなブログ編

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十二国記読了

 読了……と云ってもまだ完結してないんだけど。最新刊が出たのが2001年って……小野不由美よお前もか!!。あーファンタジー作品同士、田中芳樹の「アルスラーン」と前田珠子の「破妖の剣」とこの「十二国記」とどれが一番早く完結するかトトカルチョでもやりますか(汗)。てか、刊行された7編のうち3編(「東の海神」「図南」「華胥」)は外伝扱いらしいし、初期の2編(「月の影」「風の海」)は物語はここから始まる的内容だし、最新の本編(「黄昏の岸」)に至っては物語は全く進んでないしで、91年から始まったシリーズなのに大筋は起承転結の承のあたりで止まってる印象が……(^^;)。しかもとんでもない処で止まってるし(爆)。
 もともとティーン向けの小説なので「風の万里」とか「図南」では何を今更、みたいな主義主張、価値観が描かれていたが、「華胥の幽夢」ではなかなかドキッとする一言に出会った。「責難は成事にあらず」すなわち人を責め、非難することは、何かを成すことではない。うーむ、耳に痛い。
 ちなみに一番面白いと思ったのは本編の7編ではなく「魔性の子」。王様とか麒麟とかやんごとなき方々が主役の物語よりも、広瀬先生のような弱くて悩み深くて俗物でそれでも汚れた世界を生きていく、みたいな物語の方が感情移入しやすいでやんすよ。ドラマCDは凄かったすねぇ(^^;)。「お前が飛び降りたら、俺も飛び降りるぞ」 「高里は渡さない」 「俺はお前を誰にも渡さない」 「お前らに高里はやらない」 「俺を置いていくのか!(声裏返り) 」 「高里ぉーーー!」暴走し過ぎじゃ(汗)。

華胥の幽夢 十二国記 (講談社X文庫)

華胥の幽夢 十二国記 (講談社X文庫)