かんまんこうろうひ・はてなブログ編

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第89回高校野球選手権大会メモ・問題提起

 ボールとストライクの判定もロクに出来ない私なのであの場面についてはどうこう語りません。審判も人間である以上、スポーツ選手、団体が灰色判定に屈して悔しい思いをすることもあれば、逆に有利に働きそれをきっかけに勝利をたぐりよせる(それも実力)こともあるのはある程度致し方ないことでしょう。このタイミングで発言したことには賛否両論あるかと思いますが、中井監督が素晴らしい監督なのは個人的には確信しておりますので(↑の記事で堂々と庇う記者がいるというのも心憎いじゃないですか)、また強いチームを作って甲子園に戻ってきて欲しいものです。
 ところで今回、高野連はこの中井発言を「審判への批判は許されない」と一蹴しました。しかし選手側の不可侵を徹底しておきながら、当の高野連果たしてその権限に見合うだけの審判の育成に努めているんですかね。各高校が安心してジャッジを委ねられるように、少しでも誤審が起こる可能性を減らそうとか審判のレベルの向上に取り組んでいるのでしょうか。……私たちが熱狂している高校野球というものは存外いびつな信頼関係の上に成り立っているのかもしれません。
 ま、この発言を佐賀北広陵の勝敗の行方云々といった目先の問題レベルとしか捉えられない人が多いうちは高野連も重い腰をあげないでしょうが……。そして、この発言を「けちをつけた」「負けおしみ」程度にしか受け取れない人たちは現状のジャッジレベルで、自分の母校もしくは応援してるチームがもし灰色判定で不利になっても、そして結果的に敗退したとしても、それを黙って受け入れる覚悟があるのでしょう。きっと。

※追記。広陵の中井さんの非は、このタイミングで発言したことによって佐賀北の優勝お祝いムードに僅かながらも水をさしてしまった点でしょう(その観点から、佐賀北のファンは怒る権利が当然ある)。ただ、広陵の監督だからこそ言えた部分もあると思う。あれを指摘したのが両校どちらにも無関係の第三者ならば、それこそ佐賀北がかわいそうです。どうせ言わねばならないことだったとしたら、ベストの場面でベストの人が発言したのかも(8回のあの場面の時点で抗議すべき、というのは論外です)。