かんまんこうろうひ・はてなブログ編

はてなダイアリーとはてなブログの違いが全くわかりません

生きることは舞に似ている

 これまでもちょくちょく竹宮惠子氏に関する日記は書いてきたし、もともと私は「24年組」とそれに順ずる系統の作品が好きだったりする。「ポー」「日出処」「摩利新」「綿国」「イブ息子」などは自宅の本棚にあるし、「アラベスク」「エロイカ」「エルアルコン」(←宝塚の舞台観に行った)「夢碑」「残酷な神」等もばっちり読了済*1
 そして今現在24年組の主要メンバーの作品で最も注目されている作品となると、これをおいて他にない(きっぱり)。漸く読んだよ。10巻丸ごと大人買い(爆)。

舞姫 10―テレプシコーラ (MFコミックス)

舞姫 10―テレプシコーラ (MFコミックス)

 聞きしに勝る面白さと絵柄の美しさと、内容の素朴さ過酷さに一気読みしてしまった。ある程度の内容はネタバレを含め知っていたのだが、それでも第10巻は読むのが辛かった……(涙)。逃げ場がどこにもない、というのがこんなに残酷なことだとは……あの展開に至るまでの描写が淡々と綴られてるのが返って……って読んでない人には何のことかわからんわな。普通の漫画雑誌ではなく文芸誌「ダヴィンチ」での連載だそうだが、連載リアルタイム時に(事前情報一切無しで)あれを読んだらショックでしばらく頭の中真空状態になったのでは?
 約1年の休載を経て誌上では第2部が始まったらしいが、一番の注目点はあの空美ちゃん(彼女の踊るシーンの絵は美しすぎる!足の動き最高!)がいつ再登場するかじゃないですかね(「日出処」の刀自古よろしくいきなり美しくなって出てきたりして……!)。個人的には主人公の友人・アイドル志望の坂口さんがその後どうしてるのかが気になってたりしますが。

*1アラベスク以外略して書いてしまった。正式タイトル全部わかる……よね。