かんまんこうろうひ・はてなブログ編

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奴婢訓 in 名古屋市千種文化小劇場

 最近すっかりテラヤマ演劇の感想日記としての側面を確立しつつあるような……(^^;)。名古屋まで青春18きっぷwを利用しての遠征なり。前回の「田園に死す」は映画版をがっつり観ていたのである程度の予備知識を持った上での観賞だったが、今回は殆ど知識先入観トリビア等ゼロの状態での観賞。せめて寺山氏の戯曲集でも読んだ上で臨めば良かったかな……。

奴婢訓 (1978年)

奴婢訓 (1978年)

 で、感想です。先日某イベントで村野武範(@くいしん坊万才)に教えてもらった便利な言葉「いやぁ~好きな人にはたまらんでしょうなぁ~♪」が真っ先に頭に浮かんだ*1。というか、今でもそれしか浮かばんw。……いや、印象に残る箇所もあったんですけど。みんなで頭掻き毟ったり、もの食べたり、唾吐いたりした処とか、デカイ靴とか、テープレコーダーのくだりとか。かなり笑いました。おじさんお兄さんのヘアスタイルとか。でも、それはあくまでも部分。全体としては?
 しかしこれが私と寺山ワールドとの接点の限界かもしれない。人力飛行機ソロモンだってひとつひとつの演劇探索は面白かったけど、全体…というか核となる部分はさっぱりだったし、「田園に死す」だって雛壇や赤い櫛のエピは好きだけれど、映画まるごとを見た場合は「なんでそういう風に話が進むの?」と未だに思ってる。奴婢訓も遺産相続人の存在とか、本来の主君の行方とかはどーでも良かったので、延々と王様ゲームを続けて欲しかった。まあこれは脚本を書いた寺山修司に対することなんだけど。
「好きな人は好き」なアングラは当たり前、アングラだからこそ、直撃世代でもない自分でも楽しめるエンタテイメントな舞台が観てみたい。そう強く思いました。
 ものすごい巨乳のお姉さんが3~4人ほど居て、何か詰めてるのかと思ったほど(すみませんw)。そのうちの一人は最後で上半身裸になって吃驚!主人のいない空間で、召使たちが好き勝手するというのはシュヴァンクマイエルの「ワイズマンとのピクニック」を思い出しもしたかな。

*1:要するにどういふ意味かというと……先日のけんたろうお兄さんのライブに居た人だけの秘密ということでひとつ宜しくw。