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グインサーガの7巻目を読んでみた

望郷の聖双生児―グイン・サーガ(7) (ハヤカワ文庫JA)

望郷の聖双生児―グイン・サーガ(7) (ハヤカワ文庫JA)

 ナリスを篭絡するはずが、逆に彼への恋心を自覚するアムネリス。吟遊詩人として野に下りながら母国のために暗躍するナリスの異母弟マリウス。そしてクリスタルへと友軍を出さんとするアルゴスの王大子スカール。一方、遂に辺境を抜けたグイン一行は指名手配の網の目を掻い潜り、海へと脱出するが、乗り込んだ船は海賊船だった!

 グイン一行、7巻目にして漸く人里へ出る……と思ったら、あっという間に海へw。辺境ではぶつぶつ云ってばかり(汗)だったイシュトヴァーンが、街に出るやいなやあれこれ奔走してくれて、意外に健気な奴だったんだなというか、彼は非常に世間慣れしているというかスレているというか、ぶっちゃけとても二十歳そこそこには見え(以下略)。
 本編は「海に出ました。あと主役格キャラクター出揃いました」という感じなのだが、この巻はお話云々よりあとがきの内容がなかなかにグッと来る……。栗本女史、当時27歳(らしい)、完結するであろう時のことをあれこれ感傷的に書いている!超有名事項ですが最終巻のタイトルもバラしてる。そして、「もしも完結しなかった場合」の予言まで……。今読むと、ただただ、切なく、悲しい。