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グインサーガの15巻目を読んでみた

トーラスの戦い―グイン・サーガ(15) (ハヤカワ文庫JA)

トーラスの戦い―グイン・サーガ(15) (ハヤカワ文庫JA)

 ナリスと自身のあまりにも違いすぎる器量の差に打ちのめされたイシュトヴァーンは、人知れず彼の元を出奔し何処かへと姿を消した。ついに合流を果たしたパロとアルゴスの軍勢は、いよいよアムネリス率いるモンゴール軍と決戦の時を迎えるかのように思われた。しかし、ヴラド大公の頓死によってアムネリスはナリスと戦場での再会叶わぬまま、撤退を余儀なくされる。国主を失った新興国には同盟国すらもが牙をむき、ここにモンゴールは最後の日を迎えた。

 ああ、レムスの影が薄すぎる。というか出番すらない(涙)。まずいまずいまずい不穏度指数がどんどんどんどん蓄積されてゆくぞなw。イシュトはイシュトで、ナリスに恋敵(?)の名乗りを上げることすら出来ない有様。せっかく重要機密を手にパロへと駆け込んで出世の足がかりを掴んだのに、結局さっさと出奔しちゃって、今回の密書の件はあんまりイシュトの役には立たなかった上によけいなコンプレックスを抱え込んでしまったような……(そもそも、大公が死んで機密そのものが意味が無くなったのでは?)。しかし、オスの性かリンダへの執着は深めた模様。良かったねリンダ。ああ、そのカリスマ性ゆえに次々と登場人物を煩悶地獄に叩き込むナリスさま。しかしそんなナリスさまの心の拠所(としたい所)は意外に単純なところにあったでやんすな。弟(マリウス)に傍に居て欲しかっただなんてさぁ。みんなのうた「お兄ちゃんずるい」が頭の中を廻っちゃったよw。
 モンゴールが滅びて、次はいよいよパロ王族がクリスタルに集結かな。レムスは戴冠するかな。というか、出来るのかな。ナリスと摩擦が早速始まっちゃうのかな。リンダはイシュトヴァーンを待つことができるのかな。いろいろ予感はあるけれども。