かんまんこうろうひ・はてなブログ編

はてなダイアリーとはてなブログの違いが全くわかりません

グインサーガの18巻目を読んでみた

 グインに自らの片腕たらんと希求したイシュトヴァーンであったが、拒絶され、ここに二人は道を違えた。別れのち、新たな出会いがグインを待ち受ける。謎の鬼火を追ってまじない小路を訪れたグインにもたらされた託宣と予言、白と黒との魔道をそれぞれ極めた二人の魔導師との邂逅、そして未来の妻シルヴィアと腹心の友となるランゴバルド侯ハゾスとの出会い。皇帝の宴席でたちまち意気投合したとグインとハゾスであったが、二人は偶然、陰謀の密談を立聞きしてしまう。陰謀に加担する美貌の剣士イリスの真の目的は一体何か?

 イリスをちょっと抱えただけで、その正体を見抜いてしまったグイン。おまいはダーヴィトでもあったのか(爆)。

 なんだかいろいろあった巻でしたな(笑)。前巻のシルヴィア登場に続いて、「7人の魔道師」に出てきたあんな方やこんな方も出てきたし(わぁーまじない小路だー。外伝ではいきなり蜘蛛の怪物も出てきたまじない小路だーっ)。グインは未来の妻と初対面&初会話だし。世捨て人のルカとイェライシャはいろいろ意味深なことを喋ってくれたし(でもまあほぼ予想通りだけど)。カリンクトゥムの扉ってのが肝か?グインの前身?もちらりと明かされたし。どこかの王族で、ある罪により下界に堕とされたって……かぐや姫みたい(^^;)。(ヤンダル・ゾックをラスボスと仮定すれば)ようやく総合的な意味で悪の中ボスみたいな奴も出てきたし(笑)。
 イシュトヴァーンは本能的に、グインこそが自らの覇道の最大の敵になると感じとったのでしょうね。というか、読者でもひしひし感じるもんね。で、それを回避するにはグインを自らの傘下に入れるしかないとした上であのような行動に……。イシュトもグインも本当のところは敵対なんてしたくないけれども、哀しいかな自分の生き方を貫く以上は敵として相対するしかない運命を覚悟してしまった(涙)。しかしぶっちゃけ、通俗的な覇権を目指すのは勿論、世界の秘密を握ることも覇道の一種と見なすならば、グインも、イシュトも、レムスも、ナリスも、そしてスカールもみーんな競争相手同士じゃないんですかね。そしてマリウスだけが、ひとり別の方向を向いていると(爆)。