かんまんこうろうひ・はてなブログ編

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グインサーガの26巻目を読んでみた

 表紙はおそらくリンダ。現時点での彼女はちょっと暢気過ぎると思うの。

白虹―グイン・サーガ(26) (ハヤカワ文庫JA)

白虹―グイン・サーガ(26) (ハヤカワ文庫JA)

 スカールとの戦いで負った瀕死の重傷から生還したイシュトヴァーンは、いよいよ自らの国を打ち立てるために行動を開始する。アルゴスに帰還したスカールはその空に白い虹を見るが、草原では白虹は凶兆のシンボルであり、スカールは母国に自身の居場所が失われつつあることを感じていた。一方、ケイロニア軍を率いるグインはユラニア軍と国境で永らく対峙していたが、ついに独断で兵を動かし、恐るべき速さで攻め込んでいった!

 あの~ひょっとしてナリスは拗ねてらっしゃるのでしょうか!?リンダはいつの間にか外に恋人を作っていたし、自分一筋のはずのリギアはなぜかスカールとも情を交わすし。でも自身がまず他者(with読者)に対して強固にバリヤーを張ってるのだから、これはどうしようもないよなぁ。で、本当に世界生成の探求は一先ずお休みかね?
 スカールの境遇がどんどん鬱なものになってゆく(涙)。リーファの存在は本当にデカかったんだなぁ。だからもう、リギアは無理やりかっさらって行けば良かったのに!失うという行為にはおそらく2通りの形があって、ひとつは(リーファのように)姿形ごとこの世から消えてなくなってしまうのと、もうひとつは(アルゴスのように)確かに以前と同じく在るけれども最早空気は全く異なるといった変質による喪失があると思う。後者はおそらくグインサーガのテーマのひとつでもあっただろうが。