かんまんこうろうひ・はてなブログ編

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グインサーガの57巻目を読んでみた

 イラストレーターが変わりました。そういや天野さんがFFを降りたのも同じ頃だっだような。

ヤーンの星の下に―グイン・サーガ(57) (ハヤカワ文庫JA)

ヤーンの星の下に―グイン・サーガ(57) (ハヤカワ文庫JA)

 クムに攻め込んだイシュトヴァーンは一転矛を収め、大公を喪ったクム首脳陣に対し、ユラニアで待つタルーではなく第三王子タリクを新大公として擁立するよう持ちかける。返答は15日後迄待つことになったが、イシュトはこの猶予期間に自軍を離れ、側近のマルコと二人、極秘裏にパロのマルガへと出発した。パロの影の支配者アルド・ナリスに逢い同盟を結ぶのが目的であったが、その道行を闇の司祭グラチウスが見守っていた。

 見守るってのは語弊があるかもしれないなぁ……まあ、首尾よくイシュトとナリスが会見することは望んでいるみたいだから、とりあえずはいいかw。いろいろ新局面が見えてきたこの巻。イシュトヴァーンはいよいよ!本当に!ナリスとリンダに再会しそうだし(というか、マルガ近くになって漸くリンダに逢う可能性に思い当たったイシュト……あんたって奴はw)、ユリウスは調子に乗ってミダの森の一件をぽろっと喋っちゃうし、グラチウスはグインの件とは別にまたひと企みしてそうだし……にしても、外伝でグイン相手に罠をはるのみならず、本編にも顔を出してくるなんてマメやのう>グラチーとユリウス。さて、ちらりと振られた「マルガ事件」とは何ぞや?
 その魔道コンビ?に負けず劣らずイシュトヴァーン、おぬしもワルよのうw。「だまし討ちで親兄弟を殺すような奴(=タルー)を大公に据えたらいつ裏切られるかわからない」ってどの口が云うのw!「諸外国もそんなやり方で権力を握った国は危険視する」って、自分のことを指しているのか(汗汗汗)。まあ、そんな詭弁を使えるのも力があればこそだけど。本人は絶対に認めないだろうが、今回のイシュトの動向は遠く離れたアルセイスに居るアリと完全にツーカーカメロンはなまじアリの存在ゆえに見失っていたイシュトの真に恐ろしく深刻な狂王の素質?に気づき始めたが、それでも最終的にはイシュトヴァーンを選ぶんだろうなぁ……。