グインサーガの58巻目を読んでみた
- 作者: 栗本薫
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1997/11/01
- メディア: 文庫
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イシュトヴァーンは、ヴァレリウスの手引きを受けて極秘裏にアルド・ナリスと会見することに成功する。4年ぶりにナリスと再会したイシュトヴァーンは感情の赴くままに切々と、覇道を手にするために自身と手を組んで欲しいことを訴えた。一晩のち、ナリスは自身を未来のパロ国王とする展望とともに、ゴーラ王イシュトヴァーンと運命共同体になることを彼に告げるのだった。
で、リンダはどこいった?あーそう、今回はイシュトとリンダの再会はないの。ふーん……。
登場人物はほぼ4人だけでありながら、話は異様に濃いというか何というか。この巻の見せ場はナリスとイシュトの再会ではなく、間違いなくその直後のナリスとヴァレリウスの会話シーン。というか、いつからヴァレリウスはあんなに勿体ぶった言い回し&オーバーリアクションになったんだ!?ナリスの足元で号泣する&立ち上がったと思うとへたへたと崩れおちる&床に額を激しく打ち付ける&挙句にナリスの手を自身の頬に押し当てる……先日のユラニア結婚式とは別の意味で、可視化してみると凄いことになりそうな場面です。にしてもナリスとヴァレリウスは何回同じパターンの流れの会話を繰り返したら気が済むんでしょう。「なんてひどいことをナリス様は私にお命じになるのか」→「嫌なら拒んで良いよヴァレリウス」→「私はナリス様の下僕です」うーむ、嫌いなシチェーションではないが、いい加減飽きてきた。以下、軽くびびったやり取り
「あまり出まかせをおっしゃっているとそのお口をふさいでしましますよ」
「どうやって?」
うわぁー!栗本先生、ストップ、ストップ、ストーーーーップw!!!
で、反逆されることになったレムス側の情報が全く入ってきてないけど、表向きはアルミナ姫と新婚ラブラブ、実はこっそり悪い方向に進んでマースという事態になってないだろうな、まったくw。