かんまんこうろうひ・はてなブログ編

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グインサーガの79巻目を読んでみた

 表紙の母子は誰ぞや?オクタヴィアとマリニアか?

ルアーの角笛―グイン・サーガ(79) (ハヤカワ文庫JA)

ルアーの角笛―グイン・サーガ(79) (ハヤカワ文庫JA)

 中原に平和を取り戻す為、ついにケイロニア王グインが自ら兵を率いてサイロンを出発するが、それは孤独に苦しむ妻シルヴィアを後に残しての旅立ちであった。一方イシュトヴァーンもパロへの干渉を目的に出陣したが、その前に立ち塞がったのは行方知れずとなっていたタルーの軍勢であった。北の豹と血まみれの僭王が動き出したことによって、中原はいよいよ戦乱の嵐に突入しようとしていた。

 マリウス、あんた最低。

 オクタヴィアと二人で旅してた頃……芸人であることを理由に堂々と枕営業してただなんて!……びっくり。いや、唖然。アキレウス帝はタヴィアに遠慮などせず、是非是非大軍を率いて、この軽薄野郎の首根っこをむんずと捕まえて仕置きして頂きたいっ!
 グインとシルヴィア……むぅ~なぜ愛し合う男女は夫婦になったとたん関係がおかしくなったりするのだろう。グインとても、男ゆえに「釣った魚に餌をやらない」愚を犯してしまうのか。とはいえ、夫婦の時間を作るにしても肝心の妻が終始あのヒステリーではどうにもならないとも思う。結局、グインよりもシルヴィアの「苦しみに溺れるばかりで何も自分からしない」精神的ニートの姿勢が元凶であるというのは、私もハゾスと同意見。しかし、グインのシルヴィアへの愛情が翳っていくがありありと伝わってくるのはとても哀しい……。仮にシルヴィアが再び行方知れずになっても今度は国王としての役目を優先するだろうな。
 イシュトヴァーンはここ10巻くらいの間でとっても怖くなっちゃった。誰に後押しされたのか知らないけど、喧嘩をふっかけた(違)タルーはとても勇気があると思いますw。

 読み方、意味を調べた漢字。田夫野人、でんぷやじん。 教養のない粗野な人。田舎者のこと。宿痾、しゅくあ。前々からかかっていて直らない病気のこと。恬淡、てんたん。欲が無く、物事に執着しないこと。