かんまんこうろうひ・はてなブログ編

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グインサーガの80巻目を読んでみた

 タイトルのイメージに反して、表紙が……(^^;)。

ヤーンの翼―グイン・サーガ(80) (ハヤカワ文庫JA)

ヤーンの翼―グイン・サーガ(80) (ハヤカワ文庫JA)

 魔戦士イシュトヴァーンの前にタルーはもはや敵でなかった。無残に狩り出されたタルーは拷問の末惨殺されるが、イシュトは自身にタルーをけしかけた黒幕の存在が気に掛かっていた。その頃、グインはナリスとレムス双方の使者、さらにはヴァレリウスとも対面するが、未だどちらに与するとも表明していなかった。

 イシュトヴァーンがただただ怖すぎる……。

 はっきり云って、カロンを拷問したアリより怖い。というより、アリの夢想した暴君に順調に育ちつつある……マルコも(今は離れてるけど)カメロンも苦々しく観てるだけじゃなく体張ってでも止めろよぉ~~~(汗)。女子供をも犠牲にする残酷な所業は赤い街道の盗賊の頃からの常……といった表記があったが、あれ。リーファを殺した時イシュト曰く「俺は女や子供を殺すようなマネは……」とか云ってなかったっけ?タルー、あんたはよく頑張った。最期はわりとカッコ良かった。あの世では是非是非ネリイと幸せになってくれれば、と思う。イシュトははやくヤンダルの竜頭兵と当たってちょっとは痛い目に遭ってください。
 グインとヴァレリウスが、久々の再会。が、グインは直ちに「ヤンダルと戦う=ナリスと同盟する」とはせず、とりあえずレムスとも1度逢ってみると云う。情報収集を最重宝しながらも、ここぞという決断時には伝聞ではなく、あくまで自分の目と耳とを重んじる姿勢を貫く。これは手本にしたいくらい大切なこと。それにグインにはレムスとのかつての誼もまだ残ってるのかな……。