かんまんこうろうひ・はてなブログ編

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グインサーガの94巻目を読んでみた

 実は私、この辺までの大まかな粗筋は既知の上でこれまで読み進めておりましたが、100巻前後以降からのストーリー展開は殆ど予備知識がありません!フ※リーとア※トリ※スが再登場することくらいしか……。よって、かなり方向違いな感想をこれからは書くかもw。

永遠への飛翔―グイン・サーガ(94) (ハヤカワ文庫JA)

永遠への飛翔―グイン・サーガ(94) (ハヤカワ文庫JA)

 グインは星船を数千年の眠りから解き放ち、星々の海へと発進させた。設定された目的地は惑星ランドック、グインの故郷であった。しかしグインは星船のコンピューターに、機内に閉じ込めたアモンの抹殺ないしは諸共の自爆を命じると、自身は船内の装置で迷わず元居た地上へと戻る道を選ぶ。だが宇宙空間からの長距離転移にはリスクが伴っていた。全てを覚悟して転送に臨んだグインであったが、ノスフェラスで目覚めた時、彼は再び記憶を失っていた。

 グインのどきどき宇宙船大たんけん。ラストでまさかのどんでん返しが!

 リアルタイムで読んでた人は「そうきたかー!」と叫んだか、それとも「そんなのアリー?」だったか、果たしてどちらだったのでしょう(^^;)。 確かに「七人の魔導師」の時点でヤンダル・ゾックのことを知らない件はこれで辻褄が合ったが……90巻以上かけて漸くここまで真実に近づいたのに、一気に振り出しに戻っちゃったということ!?よりにもよって(アウラの妹の助言にもあった通り)ランドック、即ち自身のルーツへの未練を捨て、中原かノスフェラスかもしくはその両方かの世界で生きてゆく決意を新たにした直後に……あまりに苛烈というか皮肉な運命というか。まあ「七人の~」では王様に戻ってたので、今後ある程度は記憶を取り戻すのだろうが……ランドックの超科学の後遺症で失われた記憶を中原、もしくはノスフェラスでどうやって取り戻すのだろう?
 アモンとの対決は……なんだか拍子抜け(汗)。対決というよりアモンの読みがかなり浅かったばかりに、あっさりグインの奸計に嵌ってしまったという……うーん、最初に登場したときはもっとグインを苦しめると思ったんだけど。アモンの「僕も生まれいでたからには思うままに生きる資格がある」と言い放った直後に、「だからこそ俺はお前を普通の『悪』として抹殺する」と返すグイン。ブレないというか口が上手いというか。
 いくら邪悪な宇宙生命体を倒すためとはいえ、グインの立てた作戦は結構エグい。あのあと星船内では逃げ場のない中でシステムがアモンを追い回し、映画版バイオハザード(←似たようなシチュの作品は幾つかあると思うが、これしか思い浮かばない……)みたいになってるのだろうか???それとも、この絶望的な状況をなんとか乗り越えたアモンがまさかの再登場を果たす予定だったとか!?

 ん~と、カナンに落ちた円盤(ヤンダルサイド)がそのままノスフェラスに封印され放射能をまき散らしグル・ヌーを形成……と思っていたが、落ちた円盤は爆発するかして消えてしまい、その後改めてグインサイドの星船がその場へやってきて死の谷の中心部に鎮座したってこと!?ヤンダルには星船の中の転移装置は動かせないはずだし……。