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魔界水滸伝の2巻目を読んでみた

魔界水滸伝〈2〉 (ハルキ・ホラー文庫)

魔界水滸伝〈2〉 (ハルキ・ホラー文庫)

 雄介の家に身を寄せる涼の元に、彼の弟・風太が転がり込んできた。両親やその周囲が様変わりしてしまったという報告を受けた涼たちは実家の団地に赴くが、そこはもはや異形うごめく魔界と化していた。風太とはぐれ、恐るべき怪物を前に絶対絶命の彼らを救ったのは葛城財閥の孫娘にして、雄介の想い人でもあるアキ子の放った精鋭部隊だった。雄介に異次元宇宙からの侵略怪物とそれを迎え撃つ「先住者」達の存在を伝えるアキ子。人類にとって絶望的な最終戦争が始まろうとしていた。

 ナリスもびっくりの麗人登場……だったのが……!

 前半の血液汚液内蔵ドロドロヌラヌラビチャビチャ(汗)なゴーストタウン描写もえらかったが、それにも増して凄かったのが、後半登場の葛城アキ子の美貌描写!!!何頁に渡って活写するんだよっ!?みたいな。その後の※※※シーンの文章もかなりドラマティックで甘く切なく官能的で圧倒的!この場面に懸ける作者の気合までもが伝わってくるよう。とても後年「私のナ※ス様」を連呼するだけの18禁同人誌を発表する人と同じ文章とは思えない。
 雄介と涼くんが主役コンビになると思いきや、風太が登場した途端に雄介にとってかなりどうでもいい存在にランクダウン?されちゃった涼くん……かなり可哀想(涙)。劇中の存在もかなり今のところ軽いし、彼の(おそらく)意外な正体が判明して、周囲をあっと云わせる展開が来る迄は少なくとも読み続けなければなあ(^^;)。

 えー情報まとめ。1巻で画廊に集まった連中は「先住者」、地球に人間よりも以前から棲みついていた妖怪たち。画廊や藤原邸に出現したツァトゥグア、及び街を乗っ取ったインスマウス人(魚人間)が「古き者」侵略者たるクトゥルーの神々とその尖兵。で、葛城一族は先住者の血を引きながらも人間側についている、と。で、ファムファタール?キーパーソン?な葛城アキ子いきなり殺されちゃったよ!しかもおそらく本人承知の上で!これからどうなっちゃうのーーー!?

 注!アキ子の漢字はオリジナルではこの字です。