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魔界水滸伝の3巻目を読んでみた

魔界水滸伝〈3〉 (ハルキ・ホラー文庫)

魔界水滸伝〈3〉 (ハルキ・ホラー文庫)

 葛城アキ子が何者かに殺された。雄介は喪失感に打ちのめされるも葛城財閥と袂を別ち、独自に「古き者」らに立ち向かっていくことを決意。葛城山で起こった異様な殺人事件を調査するために奈良に飛んだ雄介は、そこで怪物伝説の研究家・加賀四郎と運命的な出会いを果たす。雄介のかつてのアウトロー仲間や、その弟・竜二の牛耳る大学サークルの猛者たちが集結し、最強の「迎撃軍」が形成されつつあったが、一方で雄介の旧友が惨殺されるなど、事態はいよいよ混迷を極めつつあった。 

 雄介=イシュト、加賀=ナリス、涼=レムス、でいいのかな(汗)?

 いや~なかなかに濃い巻でしたわw。何から書いたらいいだろう……前巻でフリのあったアキ子はまだしも、サブレギュラー(?)と思われたまりちゃんまでもが冒頭でいきなり陵辱のち惨死(涙)。他にも人間トーテムポールにされた岡田さんなど、このお話サクサク人が殺されるなぁ~。すっげぇなぁ~。でも、そんなおっそろしい事件を引き起こす怪物共より濃かったのが、雄介&竜二兄弟のもとに集まった一癖もふた癖もありそうな連中(劇中では「凶星たち」とか表現されてましたな)。なんじゃありゃーっ!雄介の仲間たちはまあもともと過激派なので納得だが、竜二が牛耳ってる運動部の強者たちは所詮ただの大学生じゃないのかぁー(汗汗汗)。それが、竜二が圧倒的強権をもって統率してるとか、竜二の命令ならばたとえ人間じゃない相手にも立ち向かうとか、召集されておいて出番がなかったらどう暴れだすかわからないから危険とか、どこの男塾だよ(^^;)。クトゥルーも妖怪も出さずとも、あの大学の体育会館内だけで十分魑魅魍魎の世界は描けるぞ。この学生たちも今後はバシバシ殺されちゃったりするのかな……なんだかシュールだな。
 加賀四郎さんはあの頭脳のファンタジー具合はといい、よりお喋りにしたナリス様、という感じ!?そして、加賀の博識ぶりや雄介の仲間たちの多芸多才に刺激を受け「何者かになりたい」と望み始める涼くんは間違いなくレムスだな。これまた胡散臭そうなアキ子の元旦那はどういうポジションなんだか……雄介は嫌ってたけど、ただの嫌な奴ではないような感じもするんだよね。