グインサーガの外伝18巻目を読んでみた
消えた女官 マルガ離宮殺人事件―グイン・サーガ外伝〈18〉アルド・ナリス王子の事件簿1 (ハヤカワ文庫JA)
- 作者: 栗本薫
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2003/12/01
- メディア: 文庫
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マルガ宮殿にて女官が次々と失踪する怪事件が発生した。遂に殺人事件が起こるに至るが、15歳になるナリス王子はリギアの協力を得て情報を集め真犯人を突き止める。事件の裏には近親憎悪に纏わる事情が隠されていたが、ナリス自身もいずれは骨肉相食む世界へ身を投じる余兆を感じていた。
いや~読んではつまらなくてやめて、読んではつまらなくてやめて、最後まで完読できないと何度思ったことか(汗)。
ナリスファンが読んだら……面白いのカナ、これ(汗汗汗)。事件も(死人まで出した割には)しょーもないオチだし、ミステリーとしても全然そそられないし……栗本先生の推理ものは読んだことはないのだが、こんなものなのか?これまでの外伝は大なり小なり本伝に関わってくる内容だったが、今回のは全然読まなくても支障がない内容でしたね(^^;)。
ぶりぶり夢子なラウラよりも、伝聞形式でも十分伝わるマルガ離宮の女官部屋ドロドロ事情よりも、厭らしいのはそれらを冷蔑しまくり、ついでにディーンも何気に見下しまくりなアルド・ナリス少年その人の気性。いずれ嫡流を見返してやる気満々なのはいいけど、以前読んだ外伝(十六歳の肖像)ではそのタイトル通り、16歳の折にグラチーの魔導によって親の代の事情を見せられそこから「逆襲」を決意したんじゃなかったか???この頃まだ15歳じゃん、ねえ?