「吸血鬼は世紀末に翔ぶ」(99年刊)を読んでみた
初期での近年のでもない頃ののやつに手をだしてみた。
- 作者: 赤川次郎,長尾治
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1999/07
- メディア: 文庫
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エリカの友人コンビはなぜか千代子だけが登場し、みどりはまったく顔も名前も出てこず。大人の事情(汗)?
流石にあれだけ多くの事件を解決していると情報通の階層には彼らの名前は知れ渡っているらしく(正体も!)、事件の被害者が財界人だったりする場合は、堂々とクロロック親子に協力を要請してくるようになってるのがいつの間やら普通になっているようで。
- 第1話、一人で何役もの人物を早変わりで演じる女優の正体は……という話。オチはプロローグで予想できる(笑)ものの、発声やら舞台オーラやらの条件もあるのに「その特性」のみでいきなり人気女優になるのはちょっと無理があると思うのだが。
- 第2話、ひょんなことから逆タマに乗った男性に隠された裏の顔と恐ろしい能力をつきとめてゆく話。本当の意味で悪人は居なかったオチだったのは良いとして、しかしながら根本的は問題は何も解決せずに終わったような(^^;)。と思ったらエリカ自身に「これでいいの?」と突っ込ませてるw。
- 第3話、古城の罠に誘い込まれて兄を殺されたという女性の復讐に関わってゆく話。罠にかけた側もかかった側も殺人或いは殺人未遂に手を染めているのだが、特に誰も罰されることなく終わってしまう(汗)。特に罠にかけたおじいさんはそれでいいのかよ!という赦されっぷり。まあどちらも人間でなくなってしまっているというオチなので、警察に突き出してもややこしくなるだけなんだけど。
うーん、最新巻ほどのつまらなさではないが、どれもこれも突っ込み処多しというかスッキリしないまとめ方ばかりのような……(^^;)。