かんまんこうろうひ・はてなブログ編

はてなダイアリーとはてなブログの違いが全くわかりません

力!絶対絶命

    • 「ジンが死ぬ日?!」
    • 「力!絶対絶命」
    • 「学、死す」
  • ね?当人の名前が入ってるという共通項もあるしバランスもいいでしょ?実は私ファイブマンは観た事無いんだけど、タイトルに「死す」と書かれてあるくらいだからそりゃもうヒドイ目に遭うのに違いないと信じておりますので(笑)。この頃の井上氏はレッドをいびる展開が好きなようで、ジェットマンでもレッドは悲惨な目に遭ってた様な……。
  • 来たよ来ましたこの名編をレビューする日が。はーこれは作る方も大変だった様だけど、観る方もエネルギーの要る話だぜ。正統派なハードストーリーだから突っ込み処も少ないし、痛い描写と苦悶の形相と悲鳴と絶叫のオンパレードなのでフラストレーションは溜まるしで、こういう展開が苦手な人にはこの話はキツイだろうなぁ……。ピンチ好き(←誰のことだ)にはこの上ないバイブルだが。……前置きが長くなってしまった。
  • 放送室のスピーカーから力に決闘を叩きつける流星光。「楽しくやろうぜ。大切なデートだ」そこまで云われたら行かねばなりますまい。
  • 炎力vs流星光→レッドターボvsヤミマルは双方共倒れの引き分けに。力は「傷がもう1cm深ければ死んでいた」程の大怪我を負ってしまう。しかし、物語はここから始まるのだ。
  • レッド不在の隙を突いて、ジンバがフジミボーマを引き連れ町を襲い始める。このフジミボーマというのがRPGに出て来るアーマー系上級モンスターみたいな感じで、見るからに「コイツやばそう」なビジュアルなんだな。で、実際攻撃が効かないし。
  • 敗北し、フジミボーマの卵のなかに閉じ込められてしまう大地たち4人。卵というより、岩みたい。
  • その光景をモニターで見て呆然とする太宰博士。ここでカメラが引くと手前にフラフラと動く人影が映る。さっきまでベッドで苦しんでいた筈の力である。考えたり、決意したりする描写は一切ない。4人がピンチに陥ったと同時に動きはじめているのだ。凄いっ、凄いぞ力っ。しかし当然ながら、怪我は全く治っていないわけで……。
  • 止めようとした博士を気迫で下がらせ、フジミボーマの元に向かう力。が、4人が入った卵は岩で叩こうがビクともしない。ここでフジミボーマが親切にも解説「無駄だ。この鎌無くしては卵を割ることは出来ん!」鎌を奪い取ろうする力だが、逆にはっ倒されヤミマルにやられた傷の上をガシッ(足で踏む音)。ぎゃーーーーーーーーーーーっっっ!!!見てる方も思わず叫びそうになる場面だが、それ以上に、力の悲鳴が凄まじい。
  • その絶叫に重なる様に、卵の中の大地たちの様子が。エグイ展開は重なり、卵に閉じ込められた者は生きたままその身を次第にフジミボーマに変えられてしまうという……なんちゅう悪趣味な設定だ(汗)。大怪我でズタボロの力の描写に加え、体の変質に苦しむ4人の様子(俊介の悲鳴が怖い「う、うわ、うわ、うわァ~っ」って)まで見せるこの話、ダメな人はとことんダメだろうなぁ……。
  • 「みんな待っててくれよ」一旦退却する力だが、何か作戦があるわけでもない。「どうすればいいんだ」と考えることが出来るのも一瞬、背後からフジミボーマが急襲!力は鎖で首をギリギリ絞められ……うわ~生生しいなこの描写。
  • 例の傷からは血がドバドバ。廃墟に逃げ込み仲間たちとの楽しい思い出を回想する力。この場面がそれまでのハード展開と全く対照的な平和で明るい風景なのがまた残酷なのだ。あそこで「おしい」といってたのははるなのすかーとのなかがもうすこしでみえそうだったからとかいしゃくうわなにするやめ。「いや死ねん!仲間たちを助けるまでは、俺は決して死ぬもんか!」かっちょいい台詞だなぁ。私も死ぬまでに一度くらい使ってみたい(無理)。
  • フジミボーマに不意打ちで石油を浴びせ、火をつける力。これまたヒーロー番組にしては生生しいやり方だ。が、なりふり構ってないほどの状況ってことで。ついに鎌を奪い取ることに成功する。しかし、次の瞬間「俺は不死身だー!」。ああ足をつかまれて倒れるなんてかっこ悪い倒れ方を(泣)。
  • 普通に戦っても駄目、全身火だるまにしてやっても駄目ってことで、崖際に追い詰められた力。ここで更に追いうちがかかるのだ!流星光の再登場です。脚本家はどこまで力を追い詰めれば気が済むのでしょう(^^;)。もはや力には流星と対決する余裕は無し。嗚呼、流星に殴られ蹴られロクに反撃も出来ずに崖下の川へ叩き落されてしまいました。ここで再び卵の中で苦しむ4人の描写が入ります。なんと既に4人の顔と手がフジミボーマのそれに変わってしまいました。4人はそれに気づく余裕も無く、ひたすらのたうちまわるばかり。ああ、えげつない。何処まで続くんだ、この容赦の無いピンチ描写は。
  • しかしね、力はそれでも這い上がって来るんですよ。仲間の名前を呼びながら。凄いっ、凄すぎるぞ力っ。崖を登りきって一言
    「俺こそ、不死身だ!」これで惚れなきゃいつ惚れる(///)!!!
  • もうね、今回の力は服といわず全身が血とドロで汚れまくってるし、そのお顔も必死の形相で崩れまくってるし、まともに喋るより苦しんだり呻いたりしながら言葉を発してる方が多いしで、もうズタズタのボロボロ(これに対抗できるのは「さようなら、ドラえもん」ののび太くらいだと思う)。いつものハンサムは何処へ行った状態です。でも、そこがいいんですよ。たぶん。カッコよくないけど、カッコいいの、最高に。
  • その気迫に押されたのか、本当にフジミボーマにレッドを倒されたくなかったのか、何とヤミマルがレッドターボにフジミボーマの弱点を伝授。「口の中を狙え!」一旦攻撃を受けて死んだフリをしたレッドターボ。大口を開けて高笑いをするフジミボーマの隙をついて、見事!今度こそ本当に!フジミボーマの鎌を奪い取ることに成功しました。もうこれだけ切羽つまっていれば、死んだフリも有りです。ウーラーボーマ戦と違って。
  • 「暴魔獣!このお礼は百倍、いや千倍にして返してやるぜ!!!」今回の話、力以外の4人の唯一の見せ場(汗)。5人揃ったターボレンジャー。ここで待ってましたとばかりに主題歌がかかるのが最高に燃えるぜ!さっきと違って、5人の攻撃がフジミボーマの身体に面白いようにヒットします。なんとたった1分で倒されてしまいました(ビデオカウンターで計ってみた……5人で決めポーズから「ビクトリー!」まで本当に丁度1分!)。
  • 最後、あれだけの目に遭ったにも拘らず、校庭でバトミントンで遊ぶ5人。すげえ回復力だ(笑)。一応数日経ってるんだよね……たぶん(^^;)。「貴様等5人はこの俺が倒さなければならんのだ。それまではせいぜい命を大切にしろ」今回のハード展開を締めるようにヤミマルのテーマ曲がカッコ良くラストシーンに使われる。今日の試練は終わったが、ヤミマルや暴魔との戦いの日々はさらに激化して続くのだ……と。ヤミマルのテーマっていいよね。この頃になると学ランの流星の刺繍にも違和感無くなるのだ、そういえば。

 ああ、これまでのレビューで一番長い内容になってしまった(汗)。ついでに書くと、これまでで一番時間も労力もかかりました(^^;)。こういうハードでピンチで燃えるストーリーってのは個人的に一番書きにくいけど、同時にレビューし甲斐もあります。あー気がついたらもう折り返し地点じゃん東映チャンネルの再放送。来週はいよいよ影のヒロイン流れ暴魔キリカ登場でございますよ。はやいなぁ。