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グインサーガの4巻目を読んでみた

ラゴンの虜囚―グイン・サーガ(4) (ハヤカワ文庫JA)

ラゴンの虜囚―グイン・サーガ(4) (ハヤカワ文庫JA)

 大軍モンゴールに対するセム族の不利はいかんともしがたかった。グインは幻の巨人族ラゴンの助力を得んと独り旅立つ。一方、モンゴール本陣に潜入したイシュトヴァーンはグインの立案通りに、アムネリスの腹心マルス伯を始めとするモンゴール主力の一角を殲滅することに成功するが、それは彼にとって非常に後味の悪いものであった。

 少数が大軍に打ち勝つ為に、いろいろ策を労するのは当たり前だし、どんな残酷もしくは卑怯な手段も生き残る為には必要なのだろうが、その様子を罠にはめられる側の視点から終始描くってのはえげつない。イシュトヴァーンも流れの上でとはいえ、嫌な役目を引き受けねばならずほんとカワイソウ。戦争っていやね。