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グインサーガの外伝2巻目を読んでみた

イリスの石―グイン・サーガ外伝(2) (ハヤカワ文庫JA)

イリスの石―グイン・サーガ外伝(2) (ハヤカワ文庫JA)

 行き倒れの詩人マリウスを助けたグインは彼とともに旅をすることになった。死を生業とする都ゾルーディアに迷い込んだ二人は、そこで国王アル・ロートと死の娘タニアの「イリスの石」を巡る争いに巻き込まれる。グインは偶然再会したイシュトヴァーンの協力も得て、ゾルーディアに隠された恐るべき秘密、そして「イリスの石」の謎に近づいてゆくが、その核心はグイン自身の出自にも大きく係わりかねないものだった。

 グインを見て開口一番「きれいだなあ!」と驚嘆するマリウス……エエ奴や(笑)。
 外伝1(「七人の魔道師」)ほど先の話ではないらしい。グインはまだケイロニアに辿りついていないし。イシュトヴァーンともまだ仲良し(?)だし。しかし、本伝でも近いうちにリンダレムスとお別れの時となりそうなのは判る。初対面のグインとマリウスではあるが、実はパロ王族を挟んで繫がりもあったわけで(グインは薄々気づきつつあるようだが)今後二人がお互いの事情を知ることになるのかも気になるところ。
 タニアとグインの会話を鵜呑みにすると、グインは(正と負、生と死、光と影のような)2極を内包したある意味枠を突出した存在であるらしい。グインはどういう存在で何処へ行く運命なのか。結局、彼の苦悩のもとは明かされないまま未完になるんだよな……。