グインサーガの20巻目を読んでみた
この巻からイラストが天野さんに以降。百竜長姿のグインがカッコイイ♪
- 作者: 栗本薫
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1985/02/01
- メディア: 文庫
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ケイロニアでグインの友となったハゾスは刺客の手にかかり今際の際を迎えていた。彼から「あるもの」を託されたグインに黒曜宮で暗躍する者たちが次々と接触をはかる。ダルシウスの推挙によって百竜長に昇進したグインは王宮に詰める身分ともなり、一気に渦中の人物となった。一方、王弟ダリウス大公にシルヴィア篭絡を強制されたマリウスはそれを頑なに拒否したため、苛烈な拷問を受けていた。イリスの密告によってそれを知ったグインは、単身ダリウスの城に乗り込み彼を救い出す。イリス、否、オクタヴィアはマリウスを愛し始めていた。
ちょ、ちょっと待った!ハゾスって確か「七人の魔道師」に出てきたよなぁ(よく覚えてないけど)!?と、いうことは(以下略)。
相手が王様だろうが、人を道具にようにしか考えてない奴だろうが(バルドゥール*1は論外)、一歩も引かないグインがとっても痛快。その調子で、王宮に巣くう嫌な連中どもを一掃したれー!今のところイシュトやナリス(マリウスの回想*2でちらっと出てきたが、やはり単に摂政役に納まるにとどまらず、事実上の執政者としてパロに君臨するつもりなのか?)よりも、グインが活躍する話が一番楽しく読めます。そんなグインがポロリっとシルヴィアを「可愛い」と発言(それも2度!)。「七人の~」のヴァルーサの時も書いたけど、グインは多少我侭でもがさつでも等身大の自分をさらけだすタイプが好みなのかな。「豹頭王の花嫁」って……誰のことだったんでしょうねえ(涙)?
あんなに酷い目に遭わされたのに、一眠りしたら侍女をくどきはじめるマリウスの驚異の回復力(笑)!オクタヴィアをまだ女性とは気づかず、キスしちゃった~♪♪♪そっちの道に入る覚悟を決めちゃったわけ!?栗本先生、はやくマリウスにも真実を教えてやれよう~(^^;)。