かんまんこうろうひ・はてなブログ編

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グインサーガの33巻目を読んでみた

モンゴールの復活―グイン・サーガ(33) (ハヤカワ文庫JA)

モンゴールの復活―グイン・サーガ(33) (ハヤカワ文庫JA)

 トーラスを攻め落としたその日にイシュトヴァーンとアムネリスは結ばれる。モンゴール大公に就いたアムネリスによって将軍の最高位に任ぜられたイシュトであったが、彼女を愛する一方で、早くも堅苦しい貴人としての生活に嫌気が差し始める。やがてクムを迎え撃つために彼は出立するが、トーラスに残った参謀アリは盗賊時代のイシュトの仲間を一人残らず抹殺しようとするのだった!

 やっぱり、ならず者たちは処分される運命にあったか……(涙)。今回初めてアリの内心が描かれたが、こやつの心情も一筋縄では行かなかったんだな(いつ可愛さ余ってナントヤラに転ぶかわからんなw)。ナリス、リギア、イシュト、そしてアリ。複雑怪奇な心情回路の持ち主ばかりで、最近グインもしくはスカールのパートが恋しいw。
 大出世を遂げたものの、たちまち傭兵もしくは盗賊時代が恋しくなったイシュトヴァーン。あれだけ王になりたいなりたいなりたいナリス様を超えたいぶっ倒したい昇りつめたいと繰り返し自身に誓っていたのに、玉座に就くというのが具体的にどういうことか考えたことはなかったんかいっ!戦争で敵を倒すだけじゃないんだぞ!政を布かねばならんのだぞ。言葉による駆け引きも覚えなならんのやぞ。……ホントにこの人、国王になれるんかぁ!?