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グインサーガの35巻目を読んでみた

神の手―グイン・サーガ(35) (ハヤカワ文庫JA)

神の手―グイン・サーガ(35) (ハヤカワ文庫JA)

 クム軍には勝利したものの、イシュトヴァーンの心は鬱々と晴れずにいた。将軍としての日々は孤独な上に、これらの地位はアムネリスによって与えられたものという事実が欲求不満の原因であった。ある日ついにイシュトは、アムネリスの侍女であり彼を密かに愛するフロリーとともに城を抜け出す計画を立てるが、決行に移そうとしたまさにその日、かつての恩人カメロン船長がヴァラキアの使節として彼の前に現れるのであった。

 ミロク教徒が将軍職をやってもいいのだろうか???>アリオン伯爵へのツッコミ。

 アムネリスは確かに幼稚で思考が狭くて学習能力も皆無の愚かな娘だが、それでも34巻のリンダの後だと一途で単純で人間味のある等身大の好人物に見えなくも無い(笑)。で、以上は読者からみた対照性。イシュトからみた対照性は……アムネリスとフロリーになるわけだけど、アムネリスに嫌気がさしたからフロリーに走ったことになるのかなぁ、あれは(フロリーって可愛いけどイシュトが積極的に好むタイプには見えないんだもん)。フロリーよりはアムネリスとの方がまだ上手く行くと思うのだが、個人的には。
 で、イシュトの変節の件です。あんなに下克上を夢見ていたのに、打倒ナリスに燃えていたのに、グインに土下座までしたのに、そんなあっさり翻しちゃうのーーー!?それも、アムネリスありきの地位はイヤって……そのつもりで彼女に近づいたんじゃなかったんかーーーい!何を今更!?て感じなんですけど(呆)。もーみんな心がブレすぎ(あ、アムネとアリはブレてないかな)。グインとスカールのパートが恋しい……。